二次なりきり掲示板
- Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -本編解禁- ( No.108 )
- 日時: 2015/08/06 23:52
- 名前: Dietrich (ID: 3L0NyJ0C)
【どこかへ行く道の途中/真谷 笑太郎】
「確かに人間の喜怒哀楽は面白いものだ。様々な刺激に人間は時と場合によって様々なパターンで心情を変化させる」
それを面白いと思うかどうかは別だ。しかし人間という生き物は心のどこかで他人の喜怒哀楽を楽しんでいる節はあると思う。他人の人生を客観的に見て楽しむ小説などが然り。他人が失敗しているところを見て愉快げに笑う人間は多い。
こういうことなのだろうか、と微かな疑問を抱きながらも、自分の言葉に後者だと答えた目の前の少女を見やる。
「確かに。加虐主義の者はそうなるだろうな。飼い犬に手をかまれることは屈辱的だ、それを好んで受けるとは思えない」
当たり前の質問であったな、と少々心の中で反省しながらも、自分を嘘だと言いながら質問に正確に答える彼女を見極められるかもしれない、と微かな思いを抱いていた。血は繋がっていない、彼女にしてみれば赤の他人であるが、自分は彼女を仲間だと思っているのだ。仲間のことはできるだけ理解し、助けになりたい。
刀を抜いた時、彼女は微かに怯えたようだった。流石に唐突過ぎただろうか、と戸惑いながらも小さく済まない、と言い添える。
そして思いもかけずにかけられた相手の言葉に、笑太郎は無表情のまま不思議そうに首をかしげていた。
「……それでもいい。俺は既に真谷家に縛られている。これ以上縛られても俺の動きに支障はない。再び真谷家に同じ場所をその鎖で縛られるだけだ。お前が自分を信じたいのならば握るがいい、俺はお前を、俺の刀で傷つけた相手だとみなしてその身体を本当と見なし続ける。それが望みなのだろう?」
案外相手は自分が本気であることを疑っていたようだ。気が抜けて微かに苦笑した。
「……お前は否定したが、俺はお前も含め、真谷家の者たちを仲間だと把握している。真谷家の契約に従えば、今お前の助けにならなければいけないはずだ」
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