ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

【時計台の上→階段にて/霜乃】

「別に共食い専門じゃないし、アルプ・トラウムもそういうチームじゃないよ。」

元見た道を走る才蔵の背中にそうつぶやけば、めんどくさいといったようにため息をついてその背中を追うことにした。長年吸血鬼やってる霜乃をなめちゃ駄目だよ、そう呟いて軽やかな足取りで後を追いかける。この体はどんな無茶をしても大抵許されるらしい、軽い骨折程度なら血を飲めば治るから思う存分動けるのだ。

（あぁ...でも、血を飲まないで恐怖心だけ植え付けるのもありかな。次見たとき、霜乃に殺意を覚えるほど痛めつければ、血の味も変わるし。）

追っていく最中、そんなことを考える。血の味はその人が抱く感情でいくらでも変化するのだ。快楽に溺れていれば甘く、恐怖や殺意に塗れていれば苦く。霜乃は甘いのも好きだが、甘めを抑えた苦目の血というとも大変興味をそそられた。
どうやら考えは決まったようで、一気に距離を詰めてその腕をつかんだ。痛くはないが、確実に逃げられないほどの力加減。これを身につけたのもこの体になってからだったと思う。

「大丈夫だよ、今は飲まないであげるから」

静かな声音は響き渡り、どこか怪しさを持っている。けれども先ほどみたいに冷たいわけじゃなくて、どこか楽しそうだった。

【色々と危ない子になっちゃいました←これって、殺意とかゆう単語のあいだに/を入れていた方がいいんでしょうか？
あぁ！渕上さんいいですね！そしてその考え同感でございます...ww】