二次なりきり掲示板

Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -本編解禁- ( No.152 )
日時: 2015/08/09 22:16
名前: ナタノ (ID: S2/Ss8/E)

>>134

【寂れた公園/真谷 色人】

「今晩は」

ブランコを動かすのに苦心していると、大人びた声に声をかけられ色人が振り返るとそこには色人よりもだいぶ年下に見える小さな少女がちょこんと立っていた。色人は話し相手の登場に歓喜しニッコリと頬を緩ませる。しかも相手は可愛い可愛い女の子だ。可愛いものと女の子が大好きな色人にとってこれ以上の話し相手はないだろう。

「月の綺麗ないい夜ね、こんばんは」

色人はブランコから手を離すと、隣のブランコに近寄りポケットから取り出した。ハンカチをブランコの上にそっと敷いて立花をちょいちょいと手招きする。見た目は可憐で無垢そうな彼女が実は色人よりだいぶ年を重ねているいわゆるロリババアと呼ばれる存在なのは知っているが色人は女性には優しくするのがポリシーである。それに真谷家に属する彼女は色人にとって家族も同様なのだ。

「暇ならお話ししましょうよ。こんな綺麗な月を誰とも共有出来ないなんて悲しいと思ってた所なの。良ければ座ってちょうだいな」
(絡んでいただけて光栄です!)
>>141

【時計台の上/明日葉 萌】

いらないとすげなく断られた萌はとりあえずそのキャンディーをカソックの胸ポケットにしまう。どうやら萌は知らない内に霜野ちゃんと呼ばれる女性の機嫌を損ねてしまったようである。まぁ、原因が分からない以上なんの対処のしようもないのだけれど。

「ねぇ。安全な寝床と、豊富な知識がある場所があるって言ったら...どうする?」

突然女性からふられた話題に萌はきょとんと目を見開く。怒っているのかいないのか一体どっちなのだろうか。怒鳴られるのはそんなに好きではないから優しくしてもらえるなら別に何でもいいけれど。
安全な寝床と豊富な知識。どちらも今の萌には大きく欠けているものである。もしそれが手に入るというのならもちろん手に入れたい。そろそろ野宿を続けるのは辛いと思っていたし、無知は死を招くこともある。しかし名前も知らない相手にのこのこついていっていいものだろうか。萌はしばらく悩んだが人疑うべからずという父の教えに従い答えを出した。

「そんな場所があるのなら行ってみたいですね。どちらも私には欠けてるものですし」

時計台の上にたどり着くと月は煌々と地上を照らしていて萌は懐中電灯を消して胸元に仕舞う。これだけ明かりがあればさすがの萌も怖くはない。

「今日は月が輝いてますねぇ」