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二次なりきり掲示板
- Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -本編解禁- ( No.159 )
- 日時: 2015/08/09 23:20
- 名前: Dietrich (ID: 3L0NyJ0C)
>>156
【夜中のとある道中/ラヴレンチ=ヴォスコボエワ】
「あー面白かったなぁ」
夜は既にどっぷりとくれていた。街を細々と照らす小さな明かりがあったとしても、その道は薄暗かった。その微かな光を薄い金髪に反射させながら、ラヴレンチは満足げに歩いていた。
ちょうど先ほどまで彼はお気に入りの小さなシアターで洋画を見ていたのだ。甘甘の恋愛ストーリー、最終的に男女は幸せに結ばれた。普段そういう物語をあまり見ない彼にとって珍しいことだったが、映像音楽ともに素晴らしい映画だった。色鮮やかなパンフレッドをめくりながら、先程までの余韻に浸る。
かつりかつりと、彼の愛用するヒールがなっていた。遠目から見れば線の細い彼は女性にも見える。赤いヒールがその錯覚を助長させるが、彼は気にしなかった。そういう輩には既に慣れている。
ふと、前方に目線を投げかけると、人影があった。こちら側に早足で向かってきている。どうやらまだ学生ほどの少女らしい。こんな夜中にひとりでいるなんて危険だ。手に持っているペットボトルから、喉が渇いて何処からかそれを買うために出かけてきたのだろうか。
「やぁ、こんばんはお嬢さん。こんな夜中にどうしたの?」
見た目にも頼っての行動だった。声は流石に男性らしい低音だが、その表情は柔らかな微笑で、少なくとも相手を不安に落とすようなものではないはずである。おせっかいだったかな、と内心思いながらもいつも通りの明るさで、ラヴレンチはおどけてみせた。
絡んでみました! 赤月でもいいんでしょうか?
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