二次なりきり掲示板
- Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -お知らせ- ( No.168 )
- 日時: 2015/08/10 14:40
- 名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
- 参照: 日没から日出まで限定人形浄瑠璃の一派かボス以外全員おにゃのこの情報屋かで迷う。
>>163
【どこかへ続く道の途中/真谷才蔵】
才蔵が何気なく独り言をつぶやいたその直後。誰もいないだろうと油断していたそのすぐそばで唐突に誰かの悲鳴が聞こえた。急に耳に飛び込んできたその声に才蔵はつられる様に「わっ!?」と声を上げて飛び上がる。思い返せば女性の声の様だった。
何事かとその音声の聞こえた方を咄嗟に見る。この深い闇のせいで良く見えはしないがそこには誰かがいると言う気配だけが伝わってきた。生きている人間の“存在感”だ。
才蔵はいつもの通り呑気に、まるで友達に笑い話をするみたいな調子でその声の持ち主に話しかけた。明らかに怪しい人でも警戒しないで話しかける。そんなだから敵の攻撃を許してしまうのだ。先程の霜乃にがっちり腕を掴まれて動けなくなってしまった時の様に。
「あー驚いたぁ。まさか他に誰かいるなんて思ってなかったよー。んもう、急に大声出すから心臓とまるかと思った……」
あはは、と軽く笑ったりして。まるで自分が生きている人間みたいに振る舞う自分は心底嘘吐きな奴だと思う。とっくの当にこの心臓は動きもしなくなっているのに。
暗闇の中で、相手の姿かたちは見えないけれど、そこに感じる気配だけを頼りに、その人に向かって言葉を投げかけたのだ。
深い闇が次第に晴れていく。雲の隙間から差し出していくその月明かりによって声の持ち主の姿が映り込んだ。
まず才蔵の目に飛び込んだのは、降り注ぐ月光を受けて輝く金の髪の毛だった。
(ブリーチしたのかな。それとも染めた? 着てるものとか普通の人っぽいし、不良……っぽくはないんだよなぁ。不思議な人だー)
なんて彼女の姿を改めて眺めながらそんなことを考えていると、金髪の女性はまるで己にがっかりしているみたいな口ぶりで、才蔵を褒めた。
「え、綺麗?」
きょとんとして思わず聞き返すと金髪の女性は慌てたように口を閉じる。酷い自惚れの様に聞こえるかもしれないがどうやら彼女は思ったことをつい口走ってしまったらしく、それに慌てている様はなんだか可愛らしかった。この人、いい人そうだな。
「あっは、おねーさん面白い人だね。綺麗なんて言われたの初めてかもー」
悪い気はしない。自分が美しく在ることが出来るなら、それを褒めてもらえたなら幸せじゃないか。しかし、先程明らかに年下らしい少女に力技や自慢の足の速さ、脚力なんかで負けそうになったりした手前、綺麗だと言われるのはなんだか複雑だった。やはり男としてはカッコいいとか、強いとか、どうせ女の人に言われるならそっちの方が嬉しい。
しかし、才蔵の持つ容貌がそう言ったゴツいイメージからかけ離れていることも自分で十分に自覚している。彼女の言うとおり、神様は不公平だ。
「っていうかお姉さん、こんな夜中に一人でなにしてんの?」
【絡み有難うございます! 鯨さんそして裏葉さんと初絡みでwktkしている私です! 宜しくお願いします!】
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