二次なりきり掲示板
- Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -お知らせ- ( No.183 )
- 日時: 2015/08/11 01:14
- 名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: 0O230GMv)
>>177
【廃校舎のグラウンド/世座】
世座は今日も至って適当に時間を潰していた。生きることが嫌いな訳でも無ければ好きな訳でも無い。しかし命が続く限りはわざわざ死のうとも思わない。そうやって流れに身を任せて生きる事を人は無駄だとか勿体無いだとか言うのかもしれないが、何せ人では無いのだから人間が抱く価値観などこの男には全く以って関係無いのだ。
何となくこの場に赴き暗闇の中に聳え立つ校舎を見上げていた世座は、そのグラウンドで動く影にも、その人物の正体にも気が付いていた。しかし声をかければ面倒臭そうだ、と一人ボーッと校舎を眺め続けていた。
そうしているうちに、やはり声を掛けてやろうと考えを改めた世座は相手に気付かれないよう背後から接近し、その様子を観察する。
何やら撫斬は数字を数えながらその数字をチョークで綴っているようだった。書く事に夢中で、どうやら未だ自分の存在には気付いていないようだ。
するとニヤリと悪意の篭った笑みを浮かべた世座は、四つん這いで書き進める撫斬が綴った数字を気付かれないように靴で擦り消しながらその後を追う。チョークで書かれているという事もあり完全に消す事は出来なかったが、数字を消す度に彼の努力を無に返しているようで世座はニヤニヤとその笑みを深めながらひたすらに撫斬の後を追った。
適度な距離を保ち気配を消しながら夢中でその数字を消していると、グラウンドの端まで辿り着いた撫斬は書く手を止めて立ち上がる。それに合わせて世座もひときわ大きな音を立てながら数字を掻き消せば、漸く目が合ったその相手を見て「うーっす」と軽く手を上げて挨拶をした。
「フィボナッチ数列も俺の手に掛かればこんなモンだな」
【絡ませていただこうかと思ったのですが、こんな底意地の悪い適当人間……いや、適当吸血鬼でも大丈夫でしょうか?もし大丈夫でしたらお相手宜しくお願い致します!】
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