二次なりきり掲示板
- Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -お知らせ- ( No.193 )
- 日時: 2015/08/11 13:32
- 名前: Dietrich (ID: 3L0NyJ0C)
>>187
【通りのコンビニ前から住宅街に向かって/ラヴレンチ=ヴォスコボエワ】
「あれーコナー君奇遇だね! こんなところでこんな時間に女の子をナンパかい? 君も目が離せない人だ」
どうやらこの少女に声をかけたのは自分だけではなかったらしい。自分と同じようのこの子に声をかけた、深紅の髪の毛とその片方の目を覆う眼帯が特徴の同僚をみて、ラヴレンチは大げさに驚いて見せた。実際、少し驚いてはいたのだが。
コナーは自分と同じように日本人ではないため、少なからず自分自身は彼に親近感を覚えていた。よって彼の中にある好きな人ランキングでは上位に見事食い込んでいるのだ。自分勝手であることは百も承知であるが、これにより彼は彼の可愛らしい悪戯の度合いを決めている。今の彼の行動により、自分の中の彼の株はさらに上がった。
しかし、どうやら少女の方は驚いてしまったらしい。彼女の目はコナーの頭部、恐らく非現実的な色をしている頭髪に向かっていた。それもそうだろうな、とラヴレンチは苦笑する。自分も最初は驚いたものだ、コナーのその頭髪には。そして方目を覆う眼帯には。本物の中二病患者をやっとでお目にかかれたとさえ思った。本来自分から相手を驚かせる人間が驚かせられるなんてそんな愉快でもあり悔しい体験をさせられた人物が目の前の彼なのである。普通の——といっても、夜中に出歩くのが普通とは限らないが——女の子が見れば、自分以上の驚きが待っているのだろう。
「ほらほらコナー君、君がいかにもって恰好をしているから彼女も困っているじゃないか」
一瞬彼女の目が自分の瞳に向けられた気もしたがそれは気のせいだ。にこりと女性的な笑みを浮かべながらラヴレンチはおおげさに、もったいぶった様子で手を腰に当て、人差し指をつきだす。生徒を怒る教師のような姿勢だ。
「それにこんな時間に女の子をどこかに連れて行ってしまうかな、なんて言う妄想は駄目だよ。僕たちには明日も仕事が待っているんだからね! ……あぁ、ごめん、別に怖がらせるつもりはなかったんだ」
コナーへの呼びかけとは裏腹に、その声を優しげなものにすると、再び怯えた様子の少女へとそう話しかける。何かを言いたげにそわそわする彼女の内心をくみ取れる訳もなく、くみ取る訳もなく、赤いカラーコンタクトをした目でウィンクをして見せる。
「こんなところに可愛らしい女の子が一人では危ないと思ってね。別に君を口説き落としてしまおうかな、なんて下心はないから安心してくれ」
言葉の端端におどけたような要素を織り交ぜる彼の話し方は無意識のものであった。それが相手を動揺させようがさせまいが、彼はこれを変えるつもりはない。
「あ、不審者じゃないというしるしに自己紹介をしようじゃないか。僕はクローリクと言うんだ、孤独や一人は嫌いでね。この夜に君に出会えたことに感謝するよ」
なんだか猛烈に不躾に絡んでしまって申し訳ありません!
逆に千草ちゃんの不安をあおりそう……
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