二次なりきり掲示板

Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -お知らせ- ( No.196 )
日時: 2015/08/11 14:16
名前: 鯨 (ID: S2/Ss8/E)


>>190

【どこかへ向かう道の途中/落花 裏葉】

裏葉にとって何よりの災難は彼女が全てにおいて凡夫だった事ではなく、彼女の周りに非凡な才能を持ち合わせた人間が集まることだった。もしも裏葉にその性質がなければ数多の人間と同じく自分と似たような人間とつるみ、非凡な才を持つ人間を自分とは無関係のこととして遠巻きに眺めるだけで済んだのだろうが、どうしたことか裏葉の周りは非凡な才を持つ人間で溢れそういう人間はやたらと裏葉に構いたがった。裏葉もそういう人間とコンプレックスを抱えながらもごく普通に接して来た。誰にでも特別扱いされる彼らだからこそ裏葉に構いたがったのかもしれない。

「……金髪似合ってるよ?」

改めて裏葉の顔を見た後何とも言えない顔をした青年は裏葉の第三回コンプレックス大暴れ大会の名残を褒めてくれた。元々人に褒められる事の少ない裏葉は軽くはにかんでありがとうと礼を述べると金髪を一房指ですくう。染色した割には痛みの少ない髪だと自分でも思う。

「えへへ、地毛は黒なんだけどね、思い切って染めちゃったんだ」

サラリとした金髪は平凡な裏葉にもよく馴染んでいた。ヤンキーっぽく見えないのは何故なのだろう。顔立ちがあまりに地味すぎるからかも知れない。

「え?本当にいいの?ありがとう!」

一緒に探してくれるという青年を裏葉は神社の神様に感謝するように両手を合わせて頭を下げた。それから裏葉のお尋ね人、輪廻の特徴を脳裏に思い起こす。彼も裏葉も一般人ではないから危ない情報はきちんと伏せておかなければ。

「えぇと…まず身長は160センチくらいで、上下黒のジャージを着てるの。そうそう、幼顔で髪の毛は下の方だけ脱色して白色になっててちょっとはね気味。それで、名前はリンくんっていうの」

肩の辺りで手をパタパタ動かして髪の長さを説明していた裏葉は、はたと動きを止めて青年を仰ぎ見た。

「そういえば…君、名前何て言うの?」

【一緒に探してくれる才蔵さんマジイケメン。普通に可愛いとは裏葉冥利に尽きる褒め言葉ですな( ^ω^ )至って平凡な地味子ですが仲良くしてやって下さい】