二次なりきり掲示板

Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -イベント予告- ( No.227 )
日時: 2015/08/15 21:45
名前: Dietrich (ID: 3L0NyJ0C)

【夜中のとある道中/ラヴレンチ=ヴォスコボエワ】

「あれ、怖がらせちゃった? ごめんねー」

 さすがに見ず知らずの人間に声をかけられれば戸惑ってしまうだろう。顔を伏せてしまった少女にラヴレンチは言葉での謝罪を感じさせないほどの鮮やかな笑みを浮かべた。

 何か考え事でもしていたのだろうか、彼女は声をかける直前までラヴレンチのことに気付いていなかったらしく、本当に驚いたらしい声を上げた。可愛らしい少女のそんな声にラヴレンチも微かに驚かされていたのだが、相手の反応に少々困っていた。

 明るい茶髪を見る限り自分と同じ外国の血が流れているのかとも思ったが近づいてみると染めているのだろうと言うことが分かった。独りでこんなところを歩いているよりも、友だちと群がっておしゃべりをしていたほうが似合う様な派手な格好をした女の子だ。

 独りで夜遊びかな、と思いながら、彼女が俯き呟いた言葉を完全に聞き逃したラヴレンチは、再びあっけらかんとした笑みを浮かべていた。

「僕は別に君をさらって食おうとか、口説き落としてお持ち帰りしようとか考えてないから大丈夫だよ、こう見えて全然不審者じゃないしね! どちらかって言うと正義の味方だから!」

 おそらく自分は正義の味方だろうとそう思いながら口走る言葉は軽いもので、恐らくこのこのような人種にはなじみ深いだと思ったが、そもそも相手は自分を知らないのだ。こんな夜中に成人男性が話しかけること自体奇怪なことである。それをラヴレンチは知らない。

「君も何処かによった帰り道でしょ? 僕もそうなんだ、こんな素敵な夜に会えたなんて何か運命を感じるよね」

 押しつけがましい口調は彼の特徴でもあった。目の前の少女が自分に対し何かしらの恐怖を抱いているのかも知れない、そんなことを彼は気にしない。いささか甚だしくも思えるほどフレンドリーな彼は、にこりと人付き合いの良さそうな微笑で口元をほころばせた。

「そうだ、僕が不審者じゃない証明をしようか、名前って言うのは自分にとって大切だし、何よりお天道様に魅せられないようなことをするときは隠したがるものだからね。
 僕の名前はクローリク、寂しがり屋の草食動物さ。所で君の名前も聞いていいかい?」



 美しいだなんてとんでもないです、ただのテンション馬鹿ですっ! 千草ちゃんの反応が楽しみでハイテンションな絡みをしてしまいましたw 続けていただいてありがとうございます!