二次なりきり掲示板

Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 ( No.245 )
日時: 2015/08/23 16:16
名前: Dietrich (ID: 3L0NyJ0C)

【夜中のある道中/ラヴレンチ=ヴォスコボエワ】

「あれ、本当にそうかい! 良かったよかった、夜道はお互い危ないからね!」

 お願いします、と今度ははっきりと聞き取れた彼女の言葉にラヴレンチは嬉しげに声をあげていた。嬉しそうに笑う彼の表情に先ほどの寂しげなものはみじんも感じられないほどだった。大人びた顔を幼い笑みに変えたままうんうんと一人で頷いている。

 お互いなんて言えるような筋でもないが、流石にこの子一人で行かせるわけにはいかなかったため、彼女が許してくれてよかった。このまま無理やりついて行っても自分も後味が悪かったところだ。

「よーし許しをもらったところで、君の家に向かおうか。きっとご両親も心配してるだろうからね。あ、それとも独り暮らしかい?」

 相手の話を聞かないまま、歩き出したラヴレンチはいつも通りの口調で呑気にそんなことを話していた。相手が聞いていようが聞いていまいが、返事をくれようがくれまいが、彼はずっと話しているつもりだった。久しぶりに赤月の仲間以外の人間と話をする。

「やっぱり最近はこの辺りも危険なのかな、まぁ世界中探したって絶対に安全なんて場所はないだろうけどね。でも僕が側にいる限りは大丈夫! たとえ狼男でもゾンビでも、そう——吸血鬼でも倒してあげるからね!」

 元気にくるくると回りながら嬉しそうに話をする。かつりかつりと高いヒールが音を立てていた。


 彼のセンスが光りましたねw ありがとうございますっ。
 千草ちゃんにただただご迷惑をおかけしまして申し訳ないですっ。