二次なりきり掲示板

※じわじわとイベントを準備しようとしているロールです。 ( No.322 )
日時: 2015/09/15 09:28
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
参照: http://了解です(^_-) >>321

>>321

【赤月隊長のオフィス/上脇助次郎】

相手の溜め息を聞いて、今しがた自分が取って不品行な行動を助次郎は自覚した。それでもなお軽薄な笑顔が真面目な表情に変わることは無く、助次郎は続ける。

「ああー、ごめんごめん。君真面目そうなのに意外に舌打ちなんてするのが面白くってさぁ。知ってると思うけど結構笑い上戸なんだよね、僕」

開けられるのか試すようにがちゃがちゃと本棚の弄るのをやめて、助次郎はヴェレーノの話を聞きながら、彼女と先程の鍵穴を今一度見比べると、彼はにんまりと唇の端を引き上げて笑った。

「へえー……オモシロイ。そーんな玩具で3人も開けたのねー」

大層なことである。おそらくは重要な書類も隠されているであろうこのオフィスを突破する術を、もう3人もの人間が知っているのだ。そのことを隊長は黙認しているのだろうか? だとしたら随分と部下の管理の緩い軍隊だ。
助次郎も他人のことを言っているほど暇ではないけれど。

本棚に背を持たれながら、机の上に重たそうな資料が全てつまれるのを見届けた助次郎は彼女にまたまた何の感情も無さ気にお疲れさま、とねぎらいの言葉を掛けた。
上っ面だけの言葉を並べるのなら昔から得意だ。いや、特技と呼ぶにも値しない助次郎の特徴なのだけれど。
例えば今のは反射条件なのだ。些細な仕事でもそれを終えた人間に欠ける言葉としては、ごく自然なモノなんじゃないのか。なんて、助次郎は心の底で当たり前のように思っている。

曖昧に笑って首をかしげてみるその仕草は、さっきとはまた違った意味で、男性的な雰囲気を纏った彼女には不似合いに見えた。そう言った振る舞いをされるとああ、そう言えばこの子女の子だったななんて、そんな根本的なことを思い出す。

こんなに失礼な態度ばかり取る大人のことも客として迎えられるヴェレーノは大したものだと思う。挙句には、一緒に体調を探してくれると言うのだから。

「え、マジ? うーわありがとー。本部って広いし普通の地図どころか避難経路すら見当たらないから迷ってたんだよねー。でもファルファッラさんがいれば僕一人の千倍は楽そうだし、助かるわぁ」

好意には素直に甘えておく。此処でそうして間違っていたことは無いし、先程からの評価の通り、ヴェレーノは仕事に関しては信頼のおける存在だろう。先程までの何処か相手の気分を重くさせそうけだるげなテンションは変わらないままだ。