二次なりきり掲示板

※じわじわとイベントを((ry ( No.324 )
日時: 2015/09/16 18:39
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
参照: http://了解です(^_-) >


>>323

【赤月隊長のオフィス/上脇助次郎】

まるで助次郎の心に直接したかのような返事をしてまた愛想な笑顔を浮かべるヴェレーノに、助次郎はぎょっとして、何かとても不快な物でも見た様に眉根を潜めた。笑顔を作れる彼女の余裕に心臓の奥を掻き乱されたような思いも一緒にだ。
自分から相手をからかうことはあっても、逆は駄目だ。相手がこちらの心に勝手に入ってくるなんて、干渉してくるなんて不愉快なことだ。それに今のだって、こちらのペースを相手に奪われていったようで癪な気分になるのだ。

何でもないことを自慢しているみたいにヴェレーノは盗聴や盗みの経験があることを話す。それが本来は人道に外れた行為であることなんて関係ないとでもいう雰囲気の中で。
政府の膝元、吸血鬼討伐機関赤月。その根本は吸血鬼を殺すという名目の下ならば、盗聴上等、盗み上等、もはや常識という訳なのか。
赤月は、ある意味で腐敗しつつある集団らしい。そして自分はその中の一部に用意された席に座っている。
ヒトには厭味を飛ばすような軽薄な人間の癖に、そんな集団の中にしか自分の居場所が見いだせなかった自分を呪う日が来たとは。

自虐的に冷笑して、やはり眼球だけを動かしてヴェレーノの手元を見下ろすが、

「へえ、そうなんだ。さぁっすがファルファッラさん、ハイスペックだねぇ。そんなら僕にも作り方教えてよ」

また軽い笑いを浮かべるヴェレーノはするりとひとつ束の髪を下ろしては結び直した。どうしてそんなことをするのかはよくわからないが、女性の行動とは大抵脈絡がないから理解するも何もない。と、男の自分は思っている。

「そうですネー。それじゃ、ファルファッラさん。よろしくお願いします」