二次なりきり掲示板

Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.342 )
日時: 2015/09/21 11:03
名前: フレア (ID: nLPrrFyW)

>>339【赤月本部/ヴェレーノ=ファルファッラ】

途中、すれ違う同僚の言葉に嫌味を返す。しかしそれはどれも軽いもので、先ほど上脇に言っていたようなトゲトゲしさは感じられなかった。あくまでも自然な笑みで、皮肉げだけど
楽しそうなソレは同僚たちにしか見せないものだ。

後ろをチラリと確認して付いてきているのを見れば、口は開かずにそのまま歩みを進める。
が、思い出したように立ち止まれば上脇の方を振り返って口を開いた。

「先、訓練室でいいですかね」

語尾にクエスチョンマークが付いていないのは間違いではないだろう。質問ではなく、確定事項をとりあえず言っているような物言い。多分上脇に「いやだ」と言われれば、「ならお一人でドーゾ」と言ってその場を離れるだろう。
放棄だ、ヴェノが案内すると言い出したはずなのに。

目の前の、この国で生まれ育ったのであろう男が本当は少し羨ましかったりする。性別も、物言いも、性格も。自分のハンデがなければきっとこういう風になっていたのだろう、少し話しただけでそれがヴェノにはわかった。
決して友達なんかにはなれないが、いい付き合いができる人____この短時間でそう導き出した理由は、似ている性格ゆえだろう。

(まぁ、そんなこと言うつもりないけどね。一生墓場まで持って行こ)

【了解いたしました。
なんだか絡みにくい文で申し訳ありません...】


【深夜の公園/雨乃宮】


「んっ...はっ....」

白い首筋に噛み付けば、吸血鬼特有の鋭利な牙を突き立てて血を吸っていく。人通りの少ない公園から聞こえる音は、吸う音と苦しくも快楽に溺れそうな声のみ。だんだんと力の抜けていく「餌」を首筋から離れて見つめる、その瞳はとても冷たかった。

(ッち、不味い。)

舌打ちを一つ、ついに呼吸をしなくなった女を無造作にベンチに放り投げれば、服の袖で適当に口元を拭いて立ち上がる。コキコキと首を回し、今食事にした女なんて気にも留めないで歩き出す男を、無情と言わずになんと言う。暗闇の中、妖しく光る青い瞳と微かに香る血の匂い。それが夜の公園という場所を一層不気味にさせる。

あァ、今夜の血も不味かッた。そう思いながらそんな場所を歩く男は吸血鬼であり、アルプ・トラウムのメンバー。冷静であり冷徹、その漂わせる色気で餌を引き寄せ躊躇なく喰らう、魔性のヴァンパイア雨乃宮____

「あ、姫さん?...はァ?!いやいやいや、今からケーキ買ッてこいとか俺を殺す気かよ。...いや、死んだけど吸血鬼となって蘇ッたッての!それはアンタが一番...ッて切りやがッたしよォ!!いや買ッてくるけど!だからッて切らなくてもよくねェ?!」

前言撤回、自分の主人にはとことん弱い犬であり僕だ。先ほどと打って変わって、苛立ちが少々と呆れがほとんどの叫びを公園内に響かせれば、肩で息をして携帯をしまう。
この男、自分の主人には滅法弱くて甘い。死ねと言われれば死ねるだろうし、生きろと言われれば生き続けるだろう。初めてこの変わりようを見たメンバーは、一時期奇妙なものを見るかのように雨乃宮を見ていたらしい。

ふぅ、と息を吐けばこの時間帯でもケーキが売っている店を探す。現在の時刻は午前2時、普通どこの店もやっていない。コンビニなら開いているだろうが、さてどうしたものか。

「姫さんに血吸わせてもらお」

頭をガシガシ掻けば、そう呟いて空を見上げる。ペンキをばら撒いたかのような真っ暗の中に、ポツリポツリと散らばる黄色が綺麗だ。人間の時は、そう思うこともなかったけれど。


【絡もうとも思いましたが...ALL文の方を投下したいと思います。おヒマな方がいらっしゃれば、お相手お願いいたします。】