二次なりきり掲示板
- イベントゥ! ( No.358 )
- 日時: 2015/09/25 10:34
- 名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
- 参照: 月白ということでプラチナブロンドと言う解釈をしてみた上脇氏です。
>>342 & 周辺の赤月様
【赤月本部/上脇助次郎】
助次郎は歩調を自分のペースを保ったままに、たらたらとヴェレーノの後をついて行った。この様にゆっくり歩いても一歩一歩が大きいから誰かに置いて行かれることは自分には滅多なことではない。
滅入るような気分のままで、助次郎は歩きながら暇を潰すように目の前の少女を観察し始めた。今の今で何か彼女に話題を振る様な気分にはなれなかったのだ。
目線を下ろさずとも視界にはっきりと入るヴェレーノ。ヴェレーノ=ファルファッラ。南欧の国をイメージする様なラテンな響きだが……それにしては身長が高い。加えて色素の薄いほぼ白と言っても構わないようなプラチナブロンドやコーカソイドを思わす白い肌。
(南と北で言うんだったら多分後者の出身だよねぇ。それならこの高身長にも納得できそうなんだけど)
途中、何度か他の赤月の隊員と思しき人物とすれ違う。そのどれもはヴェレーノに対して皮肉とも取れそうで、しかし痒い言い方だが情とやらが籠っているような挨拶を交わしていく。研究部の長である自分が二の次であるのがかなり不満で思わず目つきが悪くなるが、上からそんな目つきで見下ろされて慄いた様子を見せて去っていく隊員が何人かいて、その顔が個人的に面白かったのでまあよしとしよう。自分はこう見えて単純だ(と助次郎自身は思っている)
ヴェレーノは一度だけ、こちらを振り向いた。——その瞳はいつも鏡でご対面している男にも共通する様な真っ青だった——何事かと思ったが特に何も言わずヴェレーノは前を向いた。いったいなんだったのだろうと助次郎が油断しているのもつかの間、彼女は唐突に立ち止まった。
「別に何処でも構いませんが?」
何の用かと思えば、そんな質問かと助次郎は嘲笑交じりに返答を返した。どうして立ち止まる必要があったのだろうか。てきぱきと手回しが良いように見えるが、考えが読めないような無意味なことをするとものだと思う。それにその言葉のきつさは先程とは違ってとげとげしく、こちらを攻める姿勢が垣間見えた。先程の赤月に見せる表情から考えるとこの子も大分豹変する。助次郎は尚も笑う。冷たく苦く。
「ねえ、ファルファッラさん。君さ、さっきから何怒ってんの?」
【とんでもありません。是非、もうしばしおつきあいくださいまし】
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