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>>375【深夜の公園/雨乃宮】

「ご忠告、感謝しておくよ。あんたの言う事は一理あるが、まァそれぐらいで滅べれば俺たちも苦労はしてねェ。んで俺の使う魔術だッたよな...」

ケラケラ笑うのをやめれば、少し真面目な顔つきになり息を吐く。説明、といったって案外自分でもわかっていないのだ。だからこそ少し言葉を選ばなければならない、相手にもわかりやすく伝わる様に、と。

「なんつーか、構築ッて感じが一番しッくりくるかな。無から有を生み出すんだよ、俺の使う魔術は。まァ便利そうに見えてハンデもあるし、そこまで使い勝手が良いわけでもないんだけどよ」

その言葉に偽りはない。ゆったりと、その顔に笑みを浮かべれば「何か質問は？」と言って微かに首をかしげる。自分の魔術のことなどいくらでも言ってやる、「ハンデがあるから」という理由で魔術の利用を渋るほどバカでもないのだ。相手は渋ると思っているのかもしれないが。

じっと相手を見つめる青い瞳が揺らめき、すぐに逸らされる。先ほどの目の前の男の言葉がどうにも引っかかっていけない、小骨が刺さった様な、そんな感じ。

「まァ、他に言う事もねェーんまけどなァ」