二次なりきり掲示板

Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.383 )
日時: 2015/09/30 18:18
名前: ナタノ (ID: V32VFdCN)
参照: 進行できなくて申し訳ないです


>>364


【どこかへ向かう道の途中/落花 裏葉】

「えぇ?私は私みたいな人より才蔵くんみたいな人に増えて欲しいけどなぁ。そうしたら世界はもう少しだけ優しいんじゃないかって、思えそう」

才蔵のような優しい人がもっと増えたら、そうしたらきっと世界はもっと生きやすくなる。才蔵なら輪廻の事だって簡単に受け入れてくれそうだと裏葉は微笑む。輪廻と才蔵と裏葉が並んで立っている姿を想像して、あぁ、こんな未来があったならと思わずにはいられない。

「超おばあちゃん!!あはは、なにそれ!は、初めて聞いたよそんな言葉。
ふふ…でもそうだね、百歳まで生きるなら二十歳超えたくらいじゃまだまだ若いか」

才蔵の突拍子もない言葉に裏葉は愉快そうに笑いながら頷いた。結婚というワードに早くないかと驚く才蔵に「意外とこのくらいの年で結婚する人多いんだよ」と教えてやる。晩婚化が進んでいるといっても若いうちに結婚する人間も後を絶たない。
結婚するなら愛する人と結ばれたい、なんて少しだけドリーマーな事を考えている裏葉はお見合いを頑として受け付けはしないけれど、さすがに周りがあぁも次々と結婚すれば焦るものである。

寂しそうに見える才蔵の、その人生について裏葉は少しだけ考えた。彼はどんな人生を送ってきたのだろうか。優しそうに微笑んでいるからといって幸せな人生を送ってきたとは限らない。むしろ、本当に深く傷ついた人間ほど案外その傷を隠して生きているものだと、裏葉はそう思っている。
だから、その寂しさを少しだけ裏葉に分けてくれないだろうかと提案をしたのだ。
笑顔で帰ってきた答えに裏葉も満面の笑みを浮かべる。

「えへへ、じゃあじゃあ好きな食べ物とか聞いてもいい?」

裏葉は幼馴染になった才蔵のことが知りたくて、小首を傾げた。