二次なりきり掲示板
- Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.384 )
- 日時: 2015/09/30 20:19
- 名前: フレア (ID: nLPrrFyW)
>>382【赤月本部/ヴェノーレ=ファルファッラ】
「餓鬼呼ばわりですか。そりゃ、僕はまだ成人してないですし?アンタに比べたら生きてる年数なんてちっぽけなものかもしれませんケド。ていうか何なんですか、そんなに僕嫌味ったらしく見えます?」
ニコリと、そう言葉を返して笑みを浮かべる。餓鬼と言われようと怒ることはない、そんなの自分が一番分かっているのだ。周りより一回りも二回りも年齢が低く前線は不向き、こうやって皮肉を叩いて人を煽るのだって半分以上は自己防衛。パーソナルスペースに入らせないように、決して傷つきたくないがためにこうやって周りを不快な思いにさせる。そんな人間を大人だと、そういう連中は遅かれ早かれダマされて不幸絵の道一直線だろう。そう考えれば目の前の男の言うことは正論で、やはり賢いのだと改めて実感させられる。
また、またそんな風に笑いかける。芝居がかったような笑み、自分の進駐を見透かされそうなその瞳、バカにしたような小さな笑い。そんなのを見たいわけではないと、ヴェノは心の中で叫ぶ。そんな顔しか向けさせないようにしているのはヴェノ自身だけれど、それでも自分が望んでいるのはソレではないのだ。
(案外僕は不器用だよこのクソがっ、見掛け倒しで悪かったな...って、ちょっと待って、今この人なんて言った?また、また僕やらかした?)
口に出さないように心の中で毒づいている間に、どうやら何かを言われたらしい。にっこりとした笑顔、それを見て不味いと本能的に思った。多分、確信はないけれど、「不愉快」「日を改める」「ごきげんよう」そんなことを言われたはずだ。その言葉をつなぎ合わせて、足りないところを頭の中で補って2秒。何を言われたのか分かり、サッと血の気が引く感覚がした。意味がわからない、自分が焦る必要なんてないはずだ、そうは思えど感覚と本能には逆らえない。あとあと起こるであろう羞恥心の来襲とか、この男からの皮肉な言葉とか、そんなの全て無視して足と手が動いた。
「っ、待ってください!」
2、3歩前に歩いて上げた右手で上脇の腕を掴む。決して力入れず、いとも容易く振り落とすことができるであろう最小の力。今、この男はどんな顔をしているのだろうか。嫌そうに歪んでいる?それともなぜ引き止めるのだと驚いている?わからない、彼の表情で一番見ているのがあの演技がかった笑みと苛立ったものだけだから。それ以外の反応が思い浮かばない。
「そ、の...僕が、悪かったです。失礼な態度を取ってしまって申し訳ありません...だから、えっと。もう少し、いいですか?」
不安そうに視線を彷徨わせ、おずおずとそう言えばギュッと唇を噛み締める。何がいいですか、なんて言わなくてもわかるだろう。このままもう少し一緒に探してもいいかと、珍しいヴェノからのお誘いだった。これで、自分が先程言ったことが嫌味や皮肉ではないことがわかってもらえただろうか。本当は言わなければいけないことがたくさんあるのに、普段素直にならないからかうまく言葉にできなくて困ってしまう。
「そ、れに...上脇さんの用も、気になりますし。早めに伝えなきゃいけないかもだし、僕が伝えることも、できるでしょう...?」
ゆっくりと息を吐いて、緊張でありえない速さで脈打つ胸を正常に戻す。まだまっすぐに上脇を見ることはできないけれど、それでも沈黙が耐えれなくて再び口を開いたのだった。
【なんとなく繋げさせて頂きました!蹴っていただいても構いませんが、よろしければ引き続きよろしくお願いいたします...!】
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