二次なりきり掲示板
- 『 トロイメライの隠し場所 』 ( No.395 )
- 日時: 2015/10/06 21:50
- 名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
>>388
【橘花小路/小田島八千代】
足元がふらつくというのは年齢ではなくこの暗がりのせいらしく、流石に人間にして目の前の男性が歩くのも困難な老人と一緒なのだとは信じられないものだから、八千代は少し安堵して、恥ずかしさを誤魔化すようにまた笑う。
「そうですわよね。私ったら何を言っているのでしょう……でも、貴方はまだご老人とは呼べないとはいえ、随分と落ち着いている方のようでしたから」
こちらが気圧されて気弱になっていくのを察したのか今度は気づかうように、どこかこちらを慰めてくれるように相手は優しげに謝った。やはり今の宣告はこちらが無闇に動けないようにするための、力を持たない人間の一種の戦術だったらしい。そんなことをしてくる人間に会うのは初めての様に思えた。皆、吸血鬼と知れば自らを守るために八千代から逃げるか、あるいは殺しに係ってくるかのどちらかが主だったから。
けれど今は、こちらに攻撃する意思がない限り、彼はきっと誠実そうな紳士のままで居てくれる。そういうことだと思えば今の出来事は些細なことだ。気にするまいと八千代はかすかに震えた心を落ち着け、何時もの悠然さを取り戻すと「いいえ、滅相も御座いません」
「私は野蛮な魔の眷属。警戒をされるのも致し方無いことと心得ておりますから」
それはもちろん、人間だって死にたくないだろう。死にたくないからこそ自らを守るべく策を巡らせるのだ。例えそれが脅しであれ、もっと凄惨な事をしている吸血鬼がそれを卑劣と呼ぶなんて門違いもいいところだ。だから、けちをつけることではない。
他にもう会話をすることも無ければ、もう去ってしまった方が良いかと八千代がその場を去ることを述べ、軽く一礼した八千代はその人からの挨拶を待って、それからこの場を後にしようと思っていた。しかし予想外にもその人の言葉は別れ際の挨拶ではなく。
穏やかな声色の言う言葉は変質な輩が八千代に声を掛けてくることを心配してくれているようだった。
可憐だとか、そんなことを言われたのは久しぶりで心の中がくすぐったくなり、つい笑ってしまう。何だかこの人といると笑ってばかりな気がする。ノスタルジアを感じる。昔の温かな記憶のひとかけらを。
その喜びは隠しきれず、声に乗ってしまったと思うけれど、別に構わないかとも思う。
「まあ、心配をして下さるのですか。有難う御座います。私も1人きりの夜道は寂しく思っておりました」
闇の中に八千代の足音がさくさくと響き、それは誉丸の傍で止まった。
「是非、ご一緒に」
>>394
【ショタキタァァァァアァ(( 4人目の登録ありがとうございます。プロフチェックさせていただきましたところ、髪が白いなどの設定についてなのですが真白君は先天性白皮症か何かという設定があるのでしょうか? そうでなければ日本人では白髪でもない限り白い髪は現実味の無い色として変更していただかなければならないのですが…よろしければ捕捉をお願いいたします。 ……めっちゃ可愛がりたい(】
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