二次なりきり掲示板
- 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.400 )
- 日時: 2015/10/11 19:25
- 名前: Dietrich (ID: xOYpbzCU)
【橘花小路/香坂 誉丸】
「落ち着いて見えるかい? それなら良かった」
笑みを漏らしてそう呟いた。こちらとしてはそんな言葉が何よりもの褒め言葉でもある。根からこのような性格ではなかった自分が変われた証拠なのだから。
これで祖父母にもやっと顔向けができるな、と一人心のうちで呟いた。やっと彼らのような穏やかな人間に近付けたのだろう。それとも、彼女の気遣いだろうか。それでも別段気にはしない。
彼女は自分の不躾な言葉を許してくれたようだった。この言葉が発端となって交戦することにもなる危険性もあった。今考えるとあまりにも軽率な言葉の数々に後悔を覚えるが、相手の寛容さに感謝しながら笑みを口の端に浮かべて、相手が口にした、己を下卑するような発言を中和させようと首を振った。
「確かに野蛮な生き物かもしれないが、姿かたちも、心もすべて人間と同じだ。あなた方が野蛮であれば私たちもまた野蛮な生き物だろう」
先ほどの私の発言はあまりにも軽率だったね、と苦笑しながら穏やかにそんな言葉を口にする。勿論相手が自分に対する礼儀として自分をへりくだったのだろうが、少し許せないものがその中にあった気がした。
自分たちの命を守るために自分と同じ形をしたものを滅する、それを楽しむ者さえいる。どちらが野蛮と言えるのだろうか。
彼女はどうやらこのまま去るつもりだったようだが、香坂の言葉に立ち止まり、こちらへと歩み寄ってきた。彼女の声が、心なしか嬉しげに笑っていた気がした。
すぐ近くで立ち止まった彼女の気配に既に怯えることはなかった。相手には既に自分の顔は見えているのだろうか、香坂の表情も自然と笑っていた。
「ありがとう。では行こうか」
色々と不備がありまして申し訳ありません、変更しました、確認お願いします。
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