二次なりきり掲示板
- Re: 『 トロイメライの隠し場所 』 -本編解禁- ( No.94 )
- 日時: 2015/08/06 10:15
- 名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)
- 参照: 自分でも思ったより何だかアレなキャラだ。
【赤月本部→路地裏/漆夜輪廻】
深い闇に光を吸収してギョロリと動く黒い瞳。目を大きく見開いたまま対象をその瞳に映しニッコリと笑った輪廻は、誰もが不気味だと感じる程に無垢な狂気を含んだ笑みを突然消し去ると、床に伏せている『ゴミ』の上に足を乗せて圧を掛ける。
「だーからーぁ、僕の邪魔をしたら痛い目に合いますよーって忠告してあげたのに。ね、チューコクのイミ分かってますう?……僕はあんまり分かってないんですけど、なんとなく使い方は合ってますよねぇ?」
くすっ、と再び目を細めて楽しそうに笑う輪廻は、不意にその視線を流し時計をジッと凝視すると「あ、もうこんな時間でしたかぁ」と突然その対象から興味を失ったかのように踵を返し、裸足でひたひたと歩きながらその場を後にした。
漆夜輪廻は異端な存在だった。軽快な足取りで鼻歌混じりに歩を進める彼の姿を目撃した者は、皆顔を顰めて瞬時に目を逸らしていく。今しがた輪廻と擦れ違ったという事実を、その存在を自分の中から消し去ろうとしているかのように。
しかし輪廻はそれを不快に思うどころか、この広い廊下が自分一人の為に在るように感じられて、そんな状況さえも面白がっていた。満足気な笑みを浮かべながら照れたように頭を掻き「しゅっぱぁーつ!」と声を張り上げながら目前まで迫っていた大きな扉を開く。
風と戯れながら荒れ地を駆け抜ける輪廻の瞳は漸く深く貪欲な光を灯した。暗く沈んだ色の上空を見上げながらくるりと回れば世界も踊り、まるでそこには自分一人しか存在していないように思えた。それが本当にゴミの存在しない世界だったのなら自分は一体何をするのだろうか……そこまで考えた所で輪廻は「アハっ」と声を出して笑い、全ての思考を放棄した。
そうなれば僕の存在理由は『また』無くなってしまう。そこに思い至る前に、彼は本能的にその思考回路を閉じた。
「おっしごっと!おっしごっとー!……あれ、れれれー?」
気付けばそのままの勢いで街中を突き進んでいた輪廻は、その事実に気付き足を止めると、これでもか、という程に見開かれた瞳でキョロキョロと辺りを見回す。風に流れる自分の髪をくるくると弄りながら、迷子になった自分に対して再び声を出して笑うと、何やら唸りながらも本能的に彼の排除対象が存在するその方向へと足を進めた。
【返信遅れがちになってしまうかもしれませんが、新規で絡み文を投下させていただきます。排除対象の下りは適当に回収出来るので、人間のキャラ相手でも全然大丈夫です……!お暇な方が居らっしゃれば宜しくお願い致します。】
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