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>>53

　仕事以外ならこんなところに入ろうとも思わないし、目にも止まらないだろう。そう思いながら本棚を見上げていた姉原は、ふと先ほどまで追っていた逃亡者を見た気がした。

「……へぇ、追われる身の奴がこんな狭い所に来るもんだな」

　ただの暇つぶし同然には言った此処だったが、選択は誤っていなかったようだ。図書館へと入ってきたその姿を確認し、早足で近づいて行った。


長い間これずに申し訳ありません。
どうしても図書館に結び付ける方法が思いつかなかったもので、悩んでおりました。
再び参加できるのであればよろしくお願いします。