「……まぁだろうな」 相手から思わぬ返答を受けて思わずそう呟いた。口癖のように逃げる相手には待てと言うが、此処で待つような追われる人間がいるだろうかとふと疑問に思う。 当たり前のような返答の次に来た提案を軽い失笑で受け流した。冗談だろ、と口の中で呟く。「か弱い女の子なら、俺が近付いてきた時点で泣くべきだったな」 笑いながらスピードを上げる。とりあえずこのまま広い場所に移動するべきだろう。
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