二次なりきり掲示板

Re: 【コミッション】さよなら世界【スタート】 ( No.16 )
日時: 2015/08/10 08:43
名前: 緋織 ◆S2QRgg5fs2 (ID: XnbZDj7O)
参照: http://久しぶりすぎてわかんねえええあああ

【ダグラス】

この部屋に入るのは何年ぶりだろうか。

広い部屋。その中央にある大きな黒い円卓。壁際までは5メートルほどある。
モノトーン色のものばかりでどこか落ち着く雰囲気を持つ部屋は、全マフィアに関係することが起きない限り開かれることはない。
実質ダグラス自身もここに入ったのはいつだったか覚えていないくらいだ。
ダグラスは自分のファミリーであるディアファミリーの紋章の書かれた椅子に座り足を組んだ。
円卓を囲む椅子はたったの4つ。それは上から見て正方形を描くように置かれている。
しかしその4つの椅子のうち1つは誰も座らず、寂しげにそこに存在していた。

「ドール壊滅ですか」

横目に椅子を見るとダグラスは眉をひそめため息をついた。
まだ撤去されていないのは、どこかの組織の最後の配慮のつもりだろうか。
きっと次来ることには撤去されているだろう。
もしかしたら昔はもっと椅子があったのかもしれない、と想いを馳せるがそんなことを考えても仕方はない。と1人心で自分をあざ笑うと前を向いた。
どっちにしろディアファミリーは壊滅なんかさせてやるものか。

「やはり、目の前がキミだと気分が悪くなりますね」

目の前に座っていたフィデリオを視界に入れると毎回のごとく口から毒を吐いた。あくまでも笑顔で。
一応彼を幼い頃から知っているからかフィデリオはこんなことでは傷つく男ではない、ということ承知している。あるいは単に仲が悪いのか。ダグラスの言葉は容赦なかった。
昔は自分も思い出したくないレベルで酷い時期があり、顔を合わせただけで暴言を吐きあったものだ。

そして視線を左に向けると数年前に会ったきりの女性がいた。ファントムファミリーのディアナだ。
ここ数年ファントムとの交流がなかったためかなり懐かしい彼女を見るとその変化に気づく。

「おや、なんだか久しぶりですねディアナ」

冗談めかしに髪切ったんですね、失恋ですか?と自分の髪を指差しながら微笑んだ。相変わらずの紳士のような胡散臭い笑顔で。
その場の空気が一瞬凍った気がするが、ダグラスはフィデリオちらりと見ると顎に手を当て小さく笑った。この遊び男のことだ。なにかあったんだろうと勝手に推測する。
本題はいつになったら触れるのやら。

「冗談ですよ、似合ってますよ」


【エミリー】

ドールが壊滅したと聞いた時はとても驚いた。
サーカスなどを開き街にも溶け込んでいたあの組織がこんな短期間で無くなったのだ。エミリーは少し恐怖を抱いていた。
自分のファミリーを心配し、眠れなくなったほどだ。
その知らせにおいうちをかけりように警察が特別対策課作ってきたのだ。
昔よりマフィアの取り締まりが厳しくなったため、部下たちが愚痴をこぼしていた。
捕まらないように必死だったらしい。

確かに私たちがしてきた事は世間一般としては悪いことなのかもしれない。数々の犯罪に手を染めてきた。
人だって殺している。

「これから大丈夫でしょうか…」

ポツリとこぼした言葉。
遠くで話しているフィデリオを心配そうに見ながら出た言葉に口を押さえた。
静かにしろ、とは言われていないが他ファミリーの秘書であるリーゼロッテやカーティスは静かにしていたのだ。
ふたりをちらりと見て小さく俯いた。
まさか自分たちが壊滅するなんてこれっぽっちも思っていないが、紛争が起きて自分の知っている者たちが傷つくのをエミリーは恐れていた。
エミリーがそんな心配をしてもボスは物事を決めていく。エミリーはボスの決意を心から信じている。たとえ間違った決断だとしても。

「……はぁ」

忠誠を誓った人物が不真面目そうに椅子に座っているのが見え、エミリーは小さくため息をついた。相変わらずすぎる。

無事にコミッションが終わりますように、とエミリーは祈るような思いで、背筋を伸ばした。


>>志摩様

はじめまして!
いえこのスレがリメイクというだけなので、新規様も大歓迎しております!
前スレを知らなくてもできるようにはしてあるつもりなので説明さえきちんと読んでいただければ…!

なにはともあれ、参加お待ちしております