二次なりきり掲示板
- Re: 【コミッション】さよなら世界【スタート】 ( No.17 )
- 日時: 2015/08/10 12:10
- 名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: 0O230GMv)
- 参照: 大丈夫だ、私も分からん……
>>16
数年振りに足を踏み入れたその空間は、相変わらずフィデリオにとってはこれ以上無い程に不快感を感じさせられる場所だった。
ドールファミリーの壊滅、それは確かに自分達に多大なる影響を与えた出来事ではあったが、フィデリオにとっては『その程度の事』だった。他ファミリーとの潰し合いが日常的に行われている現状で、最終的に残るのは自分のファミリーだと確信を抱いているこの男にとっては警察の対応を含めても今回の事は些細な出来事だ。
静寂を破ったダグラスの言葉に盛大な溜息を漏らすと、我慢の限界だとでも言うように突如ガタンと音を鳴らして椅子から立ち上がった。
一度は大人しく自身のファミリーの紋章が描かれた椅子に腰掛けたフィデリオだったが、不意に立ち上がると静まり返った空間にカツカツと足音を響かせ、ドールファミリーの紋章が描かれた椅子の前まで来るとその背凭れに手を置いて静かに口を開く。
「……で、お前らはドールの壊滅を嘆く為に集まったのか?違えだろ」
そのまま腕を伸ばせば、椅子は傾き呆気無く床へと伏せる。その空間に轟音が響くと同時にフィデリオは歪んだ笑みを浮かべ、床へと沈んだ椅子を冷たい瞳で見下ろした。
「コレはもう要らねえよなぁ?」
満足気にそう言いながら踵を返して自分の椅子に再び腰掛けると、円卓の上に片足を放り出し、もう片足もその上に重ねて更に腕を組む。
正面に居る事が不快だと告げられたフィデリオは顔を上げてダグラスと視線を合わせ、何が可笑しいのか、一人笑い声を響かせてから言葉を発した。
「はっ、何ならそっちに移動したらどうだ?遅かれ早かれお前もああなる運命だ」
倒れた椅子を親指で指してそう言い放つと再び腕を組み、未だ愉快気に喉を鳴らしながらディアナへと視線を移す。ファントムファミリーのボスである彼女の姿を視界に捉えると、楽しそうにしていたフィデリオは何処か不満そうに顔を顰めた。
ディアナとフィデリオが顔を合せるのも数年振りの事だったが、その間もファントムファミリーとブラッディファミリーの間では絶えず抗争が繰り広げられていた。フィデリオとしては相手に何をした覚えも無いのだが、何かと自分のファミリーにばかり突っ掛かってくるディアナには少なからず疑問を抱いているようだった。
ディアナをからかうダグラスの言葉に苦笑しながらも「ディアナ姫にそんな相手が居るとは思えませんがねえ」と続けると、悪戯を思い付いた子供の様に嬉々とした笑みを浮かべて再びダグラスに向き直った。
「失恋と言えば、お前も昔は色々あったよなぁ?ダグラス」
【こんな感じで大丈夫でしたでしょうか?本当に久し振り過ぎて色々と辛い…w 開幕おめでとう!相変わらずの屑野郎ですが、お二人ともお相手宜しくお願い致します!】
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