二次なりきり掲示板

Re: 【コミッション】さよなら世界【スタート】 ( No.21 )
日時: 2015/08/10 22:33
名前: ヰルマ (ID: 0NXasKQ3)

>>16 >>19

ドールファミリーの壊滅。そして警察の特別課導入。
俺が考えている以上に不味い事が起きているのだと、なによりこの場の空気が痛感させた。

「これから大丈夫でしょうか……」
「大丈夫よ。きっとこの人達なら大丈夫」

小さく会話をする声。その声の主達は自分の隣にいる二人の女性。
ブラッディファミリーの秘書を勤めるエミリー=グリフォンと、ディアファミリーの秘書を勤めるリーゼロッテ=ジョンソン。
二人とも自分より歳が上であり経験も積んでいる優秀な秘書である。しかしそんな二人もどこか不安を孕んだ表情をしていた。

(……コミッションが開かれること事態イレギュラーのようなものだから、当然か)

一体どうしたものかと溜息を吐こうとした瞬間、部屋の中に轟音が響く。部屋の中央でブラッディファミリーのボスであるフィデリオが、かつてのドールファミリーの椅子を倒した音だった。

「……嗚呼、そうか」

その光景を見て、一つのファミリーが潰れたんだとようやく実感する。
そしてそれは決して他人事では無く自分たちの身にいつ災厄が降り掛かっても何一つとしておかしくはない。

ドールファミリー壊滅と特別課。

ここから関連して考えるべき件は数え切れないだろう。想像しただけで嫌気が差して来る。しかし、それは追々解決策を考えれば良い事だ。ただ俺はボスを信じ、その場その場に合わせ細やかで正確な策を練れば良いのだから。
それよりもこのコミッションがいつ終わるかが気になって仕方が無い。

中央に座するボス達は互いに嫌味を交わし合い、まるで本題など問題では無いとでも言っているかのようだ。ただそう見えるだけで実際は違うのかもしれないが、それだけで十分俺のやる気は損なわれた。秘書としてあるまじき考え方であるのは自覚済みだが、こうも退屈なのは苦手だ。

「……珈琲でも淹れて気分転換したいものですね」

呟いてから微かに溜息を吐いた。


【開幕おめでとうございます! 新参者で文を書くのは遅いですがどうぞよろしくお願いします】