二次なりきり掲示板
- Re: 【コミッション】さよなら世界【スタート】 ( No.33 )
- 日時: 2015/08/16 02:48
- 名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)
- 参照: 描写が息を引き取った(?
>>26 >>31
フィデリオはダグラスの顔を覗き込むように視線を向けたまま机に肘を付き、その場には似つかわしく無いような無邪気な笑みを浮かべる。こんな状況を心から楽しんでいるのは恐らくこの男ただ一人だろう。ダグラスがその表情を小さく歪める度に、彼は楽しそうに蒼い瞳を輝かせる。
しかし続くダグラスの言葉にフィデリオは一瞬だけ目を大きく見開くと、直ぐにその瞳を細めて眉を寄せた。
「……この俺が、そう何年も一つのモノに対して執着する訳無えだろ?」
吐き出された低い声に含まれていた怒気は、徐々にその空間を覆い尽くすように膨れ上がって行く。「お前なら俺の人間性は良く知ってんだろうが。なあ、ダグラス」と続けて言葉を投げたフィデリオは口元には笑みを携えたまま相手を睨み付け、鋭い目付きで彼を見据えるダグラスと視線を交わらせた。
一瞬にしてその場の空気が変わり、まるで時が止まったかのように全員が動きを止める。しかし時間だけが確実に流れて行く中、静まり返った部屋の中に、丁寧な口調の怒声が響き渡った。
視界の外に在ったもう一人の対峙者であるディアナが呆れ果てたように話し、更に二人を牽制するように机を蹴る。しかしフィデリオは初めからこうなる事が分かっていたとでも言うように一切動じる様子も無く、それでいて反省する気も無いようで冷ややかな笑みを浮かべると面倒臭そうに視線を落とす。
「……更年期ですか?女性が物を蹴るなんてはしたないですよ、姫様」
ディアナの行動に対して呆れたような溜息を大袈裟に吐き出して見せ、この部屋に入って来た時と比べて随分態度を変えた二人を満足気な表情で眺めながら再び足を組み直した。
「テメーら最初からその状態で来いよ。なぁ?せっかくの数年に一度の機会なんだ。……大体なぁ、今更態度を改めた所で俺達が仲良く話し合いなんざ出来る訳が無えだろうが」
先程よりは幾分か落ち着いた目付きで二人を見てそう皮肉めいた笑みを浮かべたフィデリオは、漸く本題へ促されると怠そうに机の上に突っ伏してその話に耳を傾ける。しかし壁の一点を見据えるその顔には珍しく真剣な表情を携えており、その瞳は僅かに細められた。
「……アイツら、か」
フィデリオはその新勢力に対して複雑な感情を抱いていた。自分はその場には居なかったものの、恐らく一度自分のファミリーが特殊対策課の相手と遭遇している。それは今迄の警察組織のやり方とは異なるもので、味方数人が犠牲になった上、その後暫くの間エミリーの様子が明らかにおかしかった。
定期的に新たな脅威が現れる事は当然の話で、フィデリオにとっての問題はむしろエミリーの方だ。彼女の過去を知っているフィデリオには大体の察しは付いていた。
暫くそのまま考え込んでいたフィデリオは上半身を起こして秘書達を一瞥し「帰るぞ、エミリー!」と突然声を張り上げて席を立つと、そのまま扉へと向かって颯爽と歩き始める。
元々、警察組織が何かしらの対策を講じて来る事は予想していた。今以上に大きな抗争が始まろうと、勝つのは自分達であり争う相手は変わらないと確信している。もう何年も続いている自分達の抗争の中に新たな勢力が出現した所で大した影響は無い。自分の敵は此処に居る二人、それ以外の何者でもないのだ。
「……まさか、今更手を組もうだとかそんなふざけた提案をする気はねえんだろ?」
扉の前で不意に足を止めたフィデリオは背を向けたままダグラスにそう問い掛けると、部屋の中央を振り返り「そんなヤツらより、いつまで経ってもくたばらねえテメーらの方が厄介だ」と二人に笑い掛ける。
そのまま秘書達の方へ視線を投げると「長々と付き合わせてしまって申し訳ない。お先に失礼するよ、諸君」と戯けて一礼し、顔に張り付けていた笑みを崩すと何処か憮然とした表情でその場を去った。
【相談した結果解散へ向かおうという事になったので、一足先に離脱させていただきます!フィデリオ氏が暴言連発で書いてる自分でも憎たらしくなってくるレベルだったのですが、本体は両ボスとも大好きですので……orz ← コミッション楽しかったです!お相手ありがとうございました!】
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