二次なりきり掲示板

Re: 【長文/開幕】さよなら世界【募集中】 ( No.58 )
日時: 2015/10/04 15:43
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
参照: ショートケーキにしてみましたんm(__)m

>>55

軽やかに扉を叩く音によりフラヴィは眠りの底より目を覚ます。机に突っ伏していた頭を勢いよくあげるとデスクを照らしていたライトにこれまた思い切りぶつかり大よそ女性らしさとはかけ離れた野太く大袈裟な声が「うはっ!?」と仕事部屋に木魂した。

前頭葉の辺りをさすりながら、ノックの音を聞いたフラヴィは扉に向かって歩く。ちらりと目線を贈った時計の針は自分が先程眠りについてからさほど時間が経過していないことを伝えているのが解った。こんな安らかな休息の時間に誰だ? と多少寝起きの不満そうな顔を称えながら扉を開けるが、そこに立っていた人物が自分を多大に慕う有能な秘書である少女であり、彼女が盆にお茶とケーキを乗せて持ってきていることを確認すると、フラヴィは途端に目及び瞳孔をカッと光らせると開口一番にこう叫んだ。

「ケーキだ!! しかもそれショートケーキじゃねーか!! アタシがチョー気に入ってるやつ!」

瞳に光を宿し指を差してそう叫ぶフラヴィは三十を過ぎた女にしてはあまりにも幼稚で頼り無く、冗談のような存在だった。するとフラヴィは紅茶やお菓子が落ちるのもまるで考慮せずむしろ構わんと言った調子でそれを運んできたラブラドールにがばっと抱き着くと機嫌よくこう捲し立てた。

「ラァァビお前マジで出来た子だよホンット解ってる! 最近ホント頭働かねーってのに色々雑務ばっかりでよっけーに疲れるしで出掛ける暇もねーしあー偶にはいちごの乗ったショートケーキ食いたいわーとか思ってたんだよもうホント気が利くゥッ! よし、入れ。一緒に食うぞ!」