二次なりきり掲示板
- Re: 【長文/開幕】さよなら世界【募集中】 ( No.63 )
- 日時: 2015/10/12 01:20
- 名前: 時谷 空 ◆AdKeSZp7eg (ID: .x5yvDPk)
>>61
心外だと不満を漏らすがしかしその姿を変えることはないのだろう青年に思わず声を上げて笑う。まるで服や見た目に頓着しないといった様子で、しかしこう言っては失礼なのだろうがこの短い時間の付き合いで、彼らしいとそうロベルトは思っていた。何もかもが面倒臭いとでもいうような振る舞いだが一つの物事などに集中した時にはきっとロベルト自身にもわからない未知のパワーを発揮するのだろう、出会ってから一つの隙も許さないような人間だ、他に何か隠し持っているに違いないという長年の警察人生の勘だった。
しかしながら先ほどマフィンの美味さに素直に美味しいと頷くスタンリーは幼く見えそれは身長のせいか、小さな口で主張する八重歯のせいなのか、はたまたスタンリーという人間を構成するすべてだろうかと考えながら小さくマフィンを齧るスタンリーを見下ろしていた。素直に出てきた名前はおそらく本名なのであろう。人間は不自然に何かを偽ろうとするとどこか癖がでてしまいがちなのだが、この青年にはそれがなかったためにロベルトはそれを信じ頭に記憶させた。
「スタンリーね、よろしく。そうか、何処かで聞いたことある、か。…いや、なんというか、新鮮だな…。というか私の自惚れか。存外私のことなど知られていないのだなぁ…」
何処かで見聞きした、そう答えが返ってくるとは思っておらずロベルトは衝撃を受けた。確かに今まで早々と話題になることはなかったが、先の件、そうドールファミリー解決の際に大きく話題となり新聞や記者会見などの類にも説明や今後の方針としての意見などを述べ露出は少なくないはずなのだが、どうやらこのスタンリーという青年にとってはどうでもよいことなのだろう。そう思うと少し自身の思い上がりに恥ずかしくなり一瞬だけ目が合った視線もスタンリーと同じく視線を外しながら頬を掻く。
「あー、ところでスタンリー。君はこの近辺でどこか旨い店を知らないか?」
できれば、片手で食べ歩きが出来るものが好ましい。と付け加えた。話題を逸らすように口にした言葉は羞恥心を隠すためと、どうやらマフィンでは腹が膨れなかったらしいロベルトの胃袋を落ち着かせる為の発言でもあった。
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