二次なりきり掲示板

Re: 《中文》ハッピーエンドと言う名の結末を《募集中》 ( No.30 )
日時: 2015/08/23 21:36
名前: 朧月 (ID: ovjUY/sA)

>>28《紅崎樹 様、特に問題は見られないため参加OKですっ》

「58762345...」

手を止めた風姿を見て、スラスラと暗証番号を言いはじめる。柑菜は頭は悪いがこういう暗記は得意なのだ、歴史上の人物を覚えたりするのは嫌いだけど。数列というのはなんだか好きだった、それはこの世に生まれてから好きになったものだ。前世では数字を見るだけで嫌悪感があったのに、すごい成長だと自分でも思っている。
きっと何かを考えているのだろうと、風姿の顔を見てそう思えば苦笑する。やはり体は重いし頭もクラクラするが、それをこいつや部屋の中にいるであろう二人に気付かれるほどバカではない。喜んでいいのか悲しんでいいのかはよくわからないけれど、柑菜は馬鹿正直でありながら人を悲しませないために偽ることには長けていた。しょうがない嘘、嘘と方便、そんな言葉を並べていつも罪悪感から逃れている。

「っていうか、アンタが拾ってきたアイツがいるんならすぐに扉は開くんじゃないの?わざわざそんなことしなくても。」

どれだけ自分をこき使ってくれる男が風姿のことを慕っているのかはわかっている。だからこそすぐに気付くだろうし、開けさせるであろうということもお見通しだ。伊達に人の倍以上の年月をこいつのそばで過ごしているわけではない。女子から向けられる好意的な視線は未だによくわからないけれど、尊敬や敬愛の眼差しはわかる。恋愛系には疎いのだ、アタシは。