二次なりきり掲示板

Re: 《中文》ハッピーエンドと言う名の結末を《募集中》 ( No.41 )
日時: 2015/08/26 22:00
名前: 朧月 (ID: wJNgr93.)

《琴崎柑菜》

「...ったく、わかったわよ。お願いするわ」

普段なら断るところだが、そう言われては仕方がない。苦笑を浮かべならがそういった柑菜は心中でそう呟いた。まったく、この子は最近タチが悪くなってきている気がする。勘違いなら嬉しいのだけれど、多分当たっているのだろう。
ふと、聞こえてきた扉の音に視線を向ける。入ってきた人物は笠井紀一、ジャッチメントのメンバーだ。

「ハロー笠井。アンタも涼みに来たの?」

こちらにクスリと向けられた笑みに少し驚けば、気を取り直したように笑ってそう問う。その時に目で「だまっていろ」というのも忘れない。彼は多分調子が悪いことに気づいているだろう、気づいてしまう人間だ。だけど周りは気づいていないのでできれば言わないでもらいたい。

続いた紀一の言葉にあんたの分は無いわよ?といえば楽しそうに笑う。そしてそのまま固まった。耳がいいわけではない、だけど彼女と風姿の気配ぐらいはわかっているつもりだ。そして...

「今きますか」

ボソリとそう呟いた柑菜の頬には、一筋の汗が流れた。

《柊 和音》

一定のリズムで暗証番号を打ち込んでいた和音は、ふらついた体を支えるように片腕を壁に当てた。この暑さに元からの体の弱さ、そして昨日容量ギリギリまで使った異能が体に来ているのだ。
はぁ、っと息を吐けば開く扉を見ながら目を細める。涼しい風が今はなんだか恨めしい、その理由は極度に熱いところから寒いところへと来た時のような目眩が起こったからだろう。

少しだけ開いた扉の隙間から体をすべり込ませれば、扉を閉めて部屋にいた5人に笑いかけた。やはり昔の癖は抜けないらしい、また見破れない仮面を被ってしまう。

「おはよう、みんな。ばててない?」

クスリと、和音の周りに花が舞っていてもおかしくないほど柔らかい笑みを浮かべる。その言葉はきっと本心だろう、今だって柑菜の姿を視界に捉えれば少し起こったような顔をして近寄っていた。長年の付き合いだ、前世の記憶に靄がかかっていようとも直感で分かることだってある。

「柑菜、また無理したでしょ。少し気分悪そうよ?だからこの暑い中外に出るなって言ったのに、私に任せておけばいいものを。」
「うっさい...アンタはアタシみたいに体が強いわけじゃないんだから。
あと無理してない、いつもどーりよ。」

和音からバツが悪そうに視線をそらすその姿はまるで子供だ。いや、実際に成人していないから子供なのだが。それでもいつもより幼く見えるのは和音がそばにいるからかもしれない。


《いえいえっ!》
《えっとですね、本来ならばこのまま回してもいいのですが。このスレで初めてですので、少しやりやすいようにメンバーを分けたいと思うのですが...皆様はどうでしょうか?》