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【柚雨様、華奈様】

「ちょ、実際に殺してるって、あんた......」
少女の言葉を聞き、何かに引っかかった鷹尾の目つきは途端にまた厳しいものとなった。
「まさか......」
あぁ、ちきしょう、一番悪いパターンだ。このやろう。
やっと鷹尾はすべての状況を把握した。多分(とはいえほぼ確信していたものの)、団長の"おしごと"現場にこの少女は居合わせてしまったのだろう。これは団長の不注意が悪い。どうにも彼女には庇いようがなかった。

「それと、あんたのその嫌ったらしい最後の台詞に対してだけど」
今や眉間にシワが寄った彼女の顔は正に「後で絞るからな、覚悟しとけ」と言わんばかりである。
「前回あんたの帰りがあまりにも遅くて、これじゃまずいってなったんだよ。お前の不在は私に多大なる迷惑をかけてるんだからね。
だから、今回は探しに来たんだ。

......そんな見苦しい会話はやめろ。元はと言えばこんなまだ若い少女がこんな時間に出歩いているのも十分おかしいし、あんたが帯刀して街を出歩いてんのも十分おかしいんだよ」