二次なりきり掲示板
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- 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉
- 日時: 2016/08/01 13:18
- 名前: 林銭 (ID: OjDUGINw)
- 参照: http:// まったり進行推奨です。
… … …
! 8月1日 〜 8月31日 『 龍鬼祭 』 >>85
… … …
・はじめに
このスレッドでは『長文以上中文未満』という新ルールを設けさせていただきます。『書く気になれば難なく長文を書くことが出来る方』を対象とした文字数制限無しのスレッドです。重要な局面では長文でのやり取りをお願いすることも御座います。キャラシートも長文スレのように作り込める方のみの募集とさせていただきますので、特に細かいルールは設けません。長文スレでの最低限の規約を心得ている方のみ参加申請をお願い致します。
… … …
遥か昔 ーー……
その大陸には人々を正しい方向に導き繁栄を齎す存在である『聖龍』と、人々を脅かす存在である『鬼神』が存在した。聖龍は人々に自らの力を宿した神器を与えて共に戦うことで鬼神を封印することに成功したが、それと同時に力を使い果たし、聖龍も命を落とした。
人々は聖龍の死を嘆き大陸の東側に【龍ノ国】を築き上げ平穏に暮らしていたが、鬼神の存在が忘れ去られた頃、大陸の西側に【鬼ノ国】が出現した。
鬼ノ国を築いた人物は、鬼神が封印される直前に遺した鬼神の神器を手にしてしまった者達だった。鬼ノ国の皇族は代々城の地下に眠る鬼神の言葉に従い国を繁栄させ、国の民の生気を少しずつ吸い上げ蓄えていた鬼神は着実に力を取り戻していった。
やがて鬼ノ国では力を取り戻した鬼神によって生み出された魔物達が人々を虐げるようになり、その事実を隠す為に国境は封鎖された。
しかし復活目前となっていた鬼神の前に一人の男が現れる。彼は鬼神を再び封じに来た訳でもなければ鬼神の言葉に耳を傾けようともせず、一つ不気味な笑みを浮かべれば鬼神の心臓部にその鬼の力を宿している刀を突き刺した。
『お前の意志は俺が継いでやるよ、鬼神』
鬼神が完全に命を落とす直前にその瞳に映した人物は、数日前までは鬼神に忠実に従っていたはずの鬼ノ国の第一皇子であった。
そして再び戦乱の世が幕を開ける ーー……
… … …
『 世界観 / 説明 』 >>1
『 役柄 / 参加者 』 >>2
『 キャラシート 』 >>3
… … …
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.32 )
- 日時: 2016/02/09 23:09
- 名前: 六巴 (ID: laYt1Tl.)
>>29
国境にて魔物が現れたとの報告を伝令から受け、龍ノ国第一皇子は第一皇女と第二皇子を引き連れて国境へ急行した。
癖の付いた黒髪をたなびかせ、今ではすっかり戦場となってしまった国境へ立つ。辿り着いたその場は想像以上に混乱しており、皮膚の表面が粟立つかのような感覚を覚える。辺りには血と砂の混ざり合う匂いが漂っていた。鼻を劈くようなその匂いに密かに眉を顰める。
荒れ果てたこの地の最前線ではまさに今、龍ノ国の烈旋隊が魔物の侵入を必死に食い止めている様子が伺えた。一目見ただけでも分かるほど怪我人の数が目立ってる。どうやら呆気に取られている暇さえもない。加勢すべく瞬時に腰に差している刀の柄を握るが、それと同時にその場の雰囲気が肌で感じ取れるほど一気に変化した。
「これは……?」
烈旋隊と戦線を均衡に保っていたかと思えば魔物達はある一瞬を境に一切の攻撃を止め、まるで通り道を作るかのようにして静止した。今まで魔物達がこのような行動をとった事は一度も無く、明らかにこれは異質な状態であった。
(魔物は統率がとれる存在、という事か……? まさかそんな事が。)
魔物達は己の破壊本能に従い龍ノ国へ危害を加えているのだと思っていたが、もしかするとその限りではないのかも知れない。魔物に関してはまだまだ不明な点が多い、何をしてきても不思議ではなかった。しかし何であろうと龍ノ国にとっては脅威の他何でもない。
「撫子、丹、警戒しておけ。何やら不味そうだ。」
ざわめきが起こる中、只ならぬ雰囲気に後ろへ控えている弟妹へ注意を喚起する。握っていた柄から手を離し一呼吸置いてから、第一皇子である東雲はゆっくりと烈旋隊隊員達の横を通り抜け、最前線へと歩を進めた。
————
開催(?)おめでとうございます! そして仲間に入れて下さってありがとうございました!
頑張ってはみたもののかなりの駄文になってしまいました。素敵スレに見合えるような文を書けるよう精進致します…!
改めまして宜しくお願い申し上げます。
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.33 )
- 日時: 2016/02/10 00:36
- 名前: 朧月 (ID: nLPrrFyW)
>>32
ため息を一つ、肩をゆったりと下げた姿勢で立っていた撫子は目の前の光景を無関心な瞳で見つめていた。
荒れ狂う魔物、それを必死に食い止める烈旋隊、阿鼻叫喚とも言えようこの光景が彼女にとってはただの風景でしかない。
兄に半強制的に連れてこられたこの戦の地、言ってしまえば興味が無いのである。彼女からすれば戦などというものは「自分には関係がないこと」であり、それを見せられたところで同情も哀れみも感じないのだ。冷たいと言われようと、それでも第一皇女かと言われようと、これが龍ノ宮 撫子という女が21年間で築き上げてきた性格であるから直すのは難しい。
「なんじゃ...向こうには魔物の指揮を取れる奴でも居るのか?」
兄が声を出したのと、その場の空気が変わったのを感じてやっとそちらに意識を向けた。ピタリと止まった魔物達、先程までの騒音が嘘のように静まり返った戦場は不気味である。これならまだ血が飛び交っていた方が良かったかもしれないと、撫子は心の中で呟いてその半目をさらに細めた。
この静けさは嵐の前触れだ、それもとてつもなく大きくて一瞬にしてすべてを飲み込んでしまいそうな大嵐。気を抜けば簡単に巻き込まれてしまうであろう。
だからこそ少しおちゃらけた声音で、その空気を変えるようにそう発言した。この不気味な空気に飲み込まれてはいけない、飲み込まれれば最後生きては帰れないと本能が悟る。
「警戒せにゃいけんのは兄者の方じゃよ。いうても龍ノ国の第一皇子や、前じゃなく後ろ...んや、あてと丹の間を歩き。何かあった時に守れんやろうが。」
軽い失笑を一つ。呆れたような目を兄である東雲の背中に向ければ、横にいた丹に「背後は任せたぞ?」と一言言ってから歩みを早めた。生き残っていた烈旋隊の隊員から静止の声が聞こえるも、やる気なさげに片手をひらりと振って、自ら兄の前へと歩み出る彼女に死の恐怖というものはあまり関係ない。自分が命尽きるのは一向に構わないし、所詮成り行きで生きているのだから生きている意味もないのだ。しかし兄は違う、この国を背負い立つ人物であり周りから頼られている人。自分が影であれば兄は光であり、そんな人物をこの場で死なすのは第一皇女として許せるものではなかった。
珍しく腰にぶら下げている鞘から刀を抜いて、自らが編み出した構え方をし歩みを進める。不穏な空気、肌をピリピリと刺激するこの感じが撫子は苦手だった。あまり気分がいいものではないのだ、獣がこちらの様子をじっと伺っているように思ってしまっておちおち寝てもいられない。
(ま、妹に守られるのは嫌やろうけど。我慢してーや?)
1度振り返って兄と弟に微笑みかければ、すぐに前を向いて怪しい人物がいないか視線を掛け巡らせた。本当にたまには、兄と弟が危険な目にさらされるかもしれないというこの現状だからこそ、撫子は気力を出して動こうと思ったのである。
__________
ひとまず開幕おめでとうございます。
拙い文章で読みにくい面もあると思いますが、なるべく皆様の足を引っ張らぬよう頑張っていきたいと思っております。これからもよろしくお願い致しますね。
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.34 )
- 日時: 2016/02/10 18:05
- 名前: あまちゃづる (ID: xV3zxjLd)
>>33
〈国境/龍ノ宮 丹〉
国境のようすが妙だと報告があがり、偵察と助力のため(まあ、姉は兄になかば引きずられていたけれど……)兄姉が向かうのに声をかけた。そうして、丹は兄姉と共に国境のようすを目にした。
(やっぱり、よろしくないね)
傷を負って最前線から後退したのだろう怪我人も居れば、突然に襲われたのか元々非戦力らしき怪我人が居る。手当てを行う人手が明らかに不足しているし、息を吸うのがつらくなるような血生臭くてざらついた空気も良くない。不衛生だし、精神的にもこたえるものがある。この衰弱した士気から察するに、おそらく魔物との攻防の様子も思わしくないのだろう。まず最初に目に入った被害の状態だったが、その惨状に丹はかすかに顔を歪めた。いつもの深編み笠を置いてきたため、動揺をみせた表情を見られていないだろうかと咄嗟に思うが、この状況で些細な表情の変化なんて誰も気にはしないだろうとすぐに考えを改める。
すぐにでも、医師団に召集をかけて動いてもらうべきだろう。もう準備は始まっているだろうが、なるだけ早くと丹の口から再度お願いしよう。一度城郭へ戻り、急ぎで必要なことを済ませたら自分もすぐに戻ってくればと兄に声をかけようとし、視線を動かした先の光景に目を見開く。
(魔物が規則的に動いた? 知性があるようには見えなかったのに、何が……)
薄気味悪さを感じるそれ。列旋隊と魔物との交戦が止み、魔物の集団が間隔を挟んでふたつに別れている。その間の空白がまるで通り道のように見えた。まるで誰かのための通路を開いているような……。
知性による行動かは知らないけれど、魔物の向こうに何か——魔物を忠実にしている何者かが居るのかと察せられた。だとしたら近づいて相手の正体を知りたいが、魔物のようすを見ると警戒するべきか。離れるよう指示をしたほうが良いのかも、と思ったところで、兄が魔物の前へと足を進め始める。考えになかった行動に思考がこおった。すぐさま姉が兄を嗜める。
安全ばかり気にしていては、手遅れになることも確かにある。それは丹の抱く課題でもあるが、普通の人はきっと尻込みするだろう。だからこそ迷わず前へ向かう兄の行動は丹の頭にはなかったし、本当なら危ないだろうと責めてやりたいのだけれど、前へ向かう兄のようすには迷いがなく、しっかりした足取りに見えた。普通違うだろう、何でだと考えかけて諦める。彼の見ているもの、考えることは丹には見られないし思いつけないのだろうから。……何だか腹が立ったので嫌がらせに呆れた目線を送っておく。
「普通は男の私が前じゃないのかな? ……うーん、じゃあお言葉に甘えて前はお願いするけれど、姉上様も気を付けて。兄上様の後ろは大丈夫だよ、お任せあれ」
振り向いた姉の微笑みに苦笑を返して、兄の背中についた。太刀を鞘から抜き払う。周囲の音や気配を探りつつそっと歩を進める。
丹としては魔物の奥にいるだろう何かと姉が真っ先に対面する形になったのは不本意だが、言っても聞いてくれるかあやしいので諦めた。いざとなれば自分が前に出れば良いのだし、兄を囲うのは賛成だ。その理由には純粋な心配もあるけれど、兄を失えばその役目は誰が代わりに務めるのか?というのが大きい。丹は少なくとも拒絶する。兄には人を惹き付ける才能がある。自然体でそれをこなす奴の代わりなんぞ精神的に消耗するだろうし、まず代わりとして成り立ちそうな人が居ない。それに、旗印にはやっぱり彼が似合うと思う。丹の尊敬する(全てを尊敬するわけじゃないのだけれど)兄なのだから。めずらしく重たい腰をあげたらしい姉も、兄の側に必要だ。冷静な目を失わない彼女が兄の助けとなることは少なくないだろう。……まあ結局、兄にも姉にも倒れて欲しくはないのである。
「何なのだろうね? もしかして鬼でも出るのかな」
からかうような声色で、小声の軽口を溢す。戦場特有の空気が濃くただようものだから昔読み聞かせてもらった『龍鬼大戦』の場面を思い出して、何とはなしに思いついたのだ。けれど魔物がかたまる後ろには鬼ノ国がある。失礼にあたるかも知れない、と少し後悔した。失敗したと思う。すぐに軽口が届いただろう兄姉に向かい「あまり良くないね、ごめんなさい。今のはなしにして」と付け加えて、息を深く吸った。
確実に魔物の群れに近づいていく。丹は刀を構えた両手に力を入れて、真っ直ぐに前を見据えた。
——————————
(開始ですね! 人数の多いなかで、加えて下さりありがとうございます…!! 素敵なキャラクターと絡めてとても楽しいです^^
あちらこちら散らかった文章で申し訳ないです; 皆さんの文章も参考に、徐々にととのえていければなーと思っております。皆さん、お相手ありがとうございますm(_ _)m よろしくお願いします!)
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.35 )
- 日時: 2016/02/11 17:51
- 名前: ワルハル (ID: de3JMXRw)
>>31
ですよねぇ……
新規でやるのも、どうすればいいのかよくわからなかったのですが……とりあえず、やってみました↓↓
——————————
<国境周辺・神羅 香織side>
耳障りな警報が空気を震わせる。自室の寝台に横たわっていた香織は、その音に目を開けた。
ゆっくりと外を見やる。やけに国境が騒がしく思えた。
いつでも出動できるようにと、普段から動きやすい服を着ている香織は、そのまま愛用の刀を二本持ち、外に出た。
無言で一本のみ、刀を抜く。
(……魔物)
異形の<モノ>達が、流れ込んでくるのが見えた。その瞳に一瞬、怒りが写される。が、それはすぐに消え去り、<無>がその瞳を支配した。
香織はやはり無言で辺りを見回し、その中で一人の少女に目を止めた。他の住民らも等しく襲われている。もし<妥当>な行いをするのであれば、一番近くにいる人を助けるか、奥にうっすらと確認できる皇族等を守るのが正しいだろう。だが、香織は<偽善者>になる気など、更々無かった。
少女は割と遠い場所に居た。魔物は少女を自らの体内に収めようとその凶器を振りかざす。少女の目が見開かれ——地面に紅い花が咲く。
「怪我は?」
目の前の脅威から解放された事を理解できていないらしいその少女は、ただじっと、先ほどまで魔物がいた場所に悠然と立つ女性を見上げていた。
「どこか痛むのか?」
香織は相手の反応が無いのを見てもう一度問う。
その目からは、何の感情も感じ取れない。少女はそれの意味することを本能で感じ、恐怖を顔に滲ませた。
香織は特に気にした様子も無く、刀を持たない方の手を少女に差し出す。
半ば少女を引きずるようにして医師団の元へ送り終え、一息つく。あの怪我の調子だと、かなり後回しにされるだろう。
「おい!こっちだ!!」
誰かの声が聞こえる。まだ魔物たちは退いてなどいないのだ。
香織はまぶたの裏に一瞬浮かんだ家族の最期の瞬間を振り払い、声の元へ走って行った——
——————————
誰か絡んでくれると嬉しいなーと……www
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.36 )
- 日時: 2016/02/11 22:40
- 名前: 林銭 (ID: jFu2moab)
- 参照: http:// 皆さん流石に長文余裕勢だった。
>>34
〈 鬼ノ宮 来都 / 国境 〉
罪を重ね続ける自分の汚れた手を、この妹は果たしていつまで受け入れてくれるのだろうか。手を差し伸べながらそんなことを考えていると、来都の手を優しく包み込むようにして彗理の小さな手が重ねられた。眼下で眩しく感じる程に綺麗な笑顔を向ける妹に一瞬呆気に取られたように、そして嬉しそうに微笑みかけ、その手を引いてゆっくりと歩き始める。
こうして妹の手を取り外を歩くのは何年振りだろう、思えば生誕の祝い事すらまともにしてやった覚えがない。歩みは止めずに再び視線を横に向ければ、変わらぬ妹の笑顔に応えようとそんな杞憂も頭から振り払い、来都はその容姿には似つかわしくないあどけなく無邪気な笑みを見せた。
「……ところで、皇族が態々三人揃って戦地に赴くとは…何かあったのかい?」
妹へ視線を向けたまま声の届く距離まで迫ったその相手に声を掛けると、彗理の手を離し、その存在を庇うかのように妹の前へと一歩出てから顔を上げ前方を見据える。そんなことをしても勇ましい妹は自分と並ぼうとするのだろうが、やはり兄として大切な妹を守りたいと思うのは当然のことで。
前方を確認した来都はそこに立っている三人を見て目を細めた。やはりそうか、と一つ息を吐き、その顔から表情を消し去った来都の瞳は再び陰りを見せた。視界の中で揺れる真っ白な髪は彼等と最後に顔を合わせた時の色とは異なり、その向こうで身構えている三人を見据える瞳もやはりあの頃とは違うのだ。
「友人との再会にそんな陣形は必要無いかと思うのだけれど……そうだろう?東雲。」
余裕を感じさせる声色で御伽噺でも語るように緩やかに言葉を繋げて語りかける来都は、兄を守るように立ちはだかる撫子に困ったように笑いかけてから、幼い頃から唯一心を開き友として認め合った存在である龍ノ国の第一皇子を見遣った。
「…君は本当に変わらないね。もう一年半、経つのかな。」
皇族同士で最後に顔を合わせたのは一年半程前のことだ。その一年後には国境は封鎖されてしまっていたため会うことは出来ず、その少し前から出現し始めていた魔物……そして鬼神の存在を知り、来都は今までの全てを捨てることとなった。皇族として生きる運命を呪い、唯一の友に会う道すら閉ざされてしまっていた来都にはもう救いなど見出だせなかった。息子の話を聞こうともせず鬼神に従う父と母、守るべき妹と弟の存在、今後生きる世界への絶望。
これが来都が選んだ自分なりの『正義』だっただけで、そこへ辿り着くまでにはやはり多くの葛藤があった。しかし今の来都には微塵の迷いも無く、すっかり狂気に囚われてしまった今では後悔などする訳もない。
(……それにしても此処で鉢合わせするとは想定外だったな。早ければ動き出す頃かと思ってはいたが、…)
来都は一瞬瞼を伏せ何か考えるような素振りをしたが、またすぐに東雲の背後に立つ第二皇子に視線を向けて小さく微笑んだ。鬼神の存在を目にしてから鬼ノ国に存在する龍鬼大戦に関する書物は全て目を通したが、確か鏡と宝玉は全く同じ能力を宿している。使い手によって多少の差は出るかもしれないが、第二皇子の丹が使う能力は対象の治癒で間違いないだろう。
この場で争うのは得策ではない……そう判断した来都は、続いて烈旋隊の人間達に目を向けた。彼等はまとめて大勢の人質とも成り得るが、魔物達とは違い自ら考えて動く厄介な存在でもあり、普段行動を共にしている人間達の間にはある種の呼吸が出来上がっているものだ。軽率に動けば隙を衝かれる可能性は十分にある。そしてその時に傷を負うとすれば自分ではなく、どんな状況下に置いても兄を再優先する妹なのであろうことも容易に想像がつく。
(妖将の一人や二人連れていれば、また話は変わるのだけれど…ね。)
いずれにせよこの状況下で神器使い同士で争うとなれば結界の能力を持つ彗理に負荷がかかることは間違いない。来都は頭では色々なことを考えながらも不敵な笑みを崩さず、髪を撫でるように梳きながら再び東雲に向き直った。
… … …
>>22
開幕の流れで友人関係の件のレスをぶった切っておりました…心の中で全力でスライディング土下座致します;;私も胸熱展開すぎて絡む前から失神しそうな勢いです…;;;(もう絡みましたが…)かつての友人として、そして宿敵として是非おいしく絡んでやって下さい!あ、このレスには返信不要です!ではではよろしくお願い致します…!!
>>35
絡み文を出して下さりありがとうございます!私はまだ二体目のキャラクターが完成していないので、どなたか絡んで下さるまで暫しお待ちくださいませ…;;
それと皇族が居るとの事で同じ時系列の話かと思うのですが、丹さんの文章で一応まだ医師団は動いていないということになっていると思いますので、その辺りの話の動きは合わせていただければと思います…!よろしくお願い致します。
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.37 )
- 日時: 2016/08/03 22:30
- 名前: 朧月 (ID: nLPrrFyW)
- 参照: http://妖将の男の子投下して...3人が限界かな。
『 鬼ノ国(現在は龍ノ国) 』
・黒蝶 白百合(こくちょう しらゆり)
「白百合ですわ。黒蝶 白百合...その、嫌うのは構いませんが殺しはしないでくださると嬉しいですの。まだやるべき事が残っておりますので...それが終われば、煮るなり焼くなり好きにしてもらって構いませんわ。あの方たちに向けられる憎悪、全て私にぶつけてくださいな。」
「分かりませんわ、鬼ノ国の考えが...どうしてまた、争いを繰り返そうとするのでしょうか。たくさんの血も、人々の嘆き悲しむ声も、もうウンザリですのよ。私はただ...ただ、あの人たちが幸せになれる世界を作りたいだけですの。なのに、どうして...っ。」
「私は、あの御方たちの側を離れるべきでは無かったのかもしれませんわね...匿ってくれているここの人たちには失礼かも知れませんが、後悔していますのよ。ひ弱なこの体では何も出来ないかも知れませんが...それでも、またあの人たちが私の名を呼んで手を差し伸べてくれるのなら。隣に並んでその考えを正せると、そう思いますの。自分勝手の妄想ですわ、ですが何もしないで居るのは私の美徳に反します。」
役職【逃亡して来た鬼ノ巫女】
性別【女】
年齢【23】
性格【儚げ、そういった言葉が似合うような風貌である。いつも何かを諦めたような顔をしており、自分の考えを表に出すようなことはあまりない。元は鬼ノ国の考えを理解出来ずに逃げてきたのだが、龍ノ国で生活をしているうちに本当にこれでよかったのだろうかと考えている。気弱そうに見えて自分の中で明確な意思を持ち、それを揺るがすことは無いが思いもよらぬ事で揺らいでしまう事もあるとか。優しく争いごとは好まない質であり、戦も血も嫌悪している。普段から周りよりも一歩引いたところに居り、影から後ろから支える支援向きの性格でもある。自己主張もきちんとするが、周りに合わせるのが得意で誰とでも連携が取れるのが強み。】
容姿【純白と呼んでも良さそうな白髪はハーフアップにしており、アップにする部分は器用に編み込みにされている。髪留めには着物と同じ柄の簪を使用。目はタレ目であり、瞳は猩々緋色。いつも着ている着物は、紫の生地に黒と白の大きな薔薇が2つ描かれておりその周りを蝶が飛んでいるという絵柄。右側にだけスリットがあるのは本人の好み、こうすることによって激しい動きもしやすくなるため蹴り技などもしやすくなるのだという。元々は黒を基調にした巫女服を着ていたのだが、逃亡する際に汚れないようにと脱いできてしまった。身長は175程度、長い手足と病弱的なまでに白い肌は長らく外に出ていなかったため。】
備考【鬼ノ国の巫女であり、元は母が巫女をしていたのでそれを引き継いでいる。戦闘に関してだが武器は木刀以外扱えず、基本的に回し蹴りに磨きをかけているが発揮されることは無い。か弱いというか病弱であり、激しい動きをすれば他者の数倍の疲労となって白百合の精神をむしり取ってゆく。そのため幼い頃は社にこもり切りで、接触する人もほぼ決まっていた。ある程度物事を一人で決められるようななった年の時、先輩巫女に連れられて赴いた戦場は悲惨なものであり白百合の思考を変えてしまう。見渡す限りの血と倒れる人、それを見てこのままでいいのかという考えが生じ、今のような国の現状になって自身の気持ちに答えが出たので逃亡してきた。逃亡し匿ってもらっている龍ノ国の人たちの幸せを願いつつも、本来自分がいるべき国や、従わなければいけなかった皇子たちの事を思い自分の行動は過ちではなかったのかと思い悩んでいる。一人称は「私」二人称は「〜様/呼び捨て」】
募集【保留】
【二人目です。初めは妖将の男を投稿しようとしていたのですが、こっちの子の方ができるのが早かったため先に投下させてもらいます。不備などがあれば何なりと言ってください。(というか不備しかなさそうな気がしてなりません^^;)
あと、質問なのですが。
巫女は基本的に、皇族方とお会いしたりはするのでしょうか?少し疑問に思いまして、質問させていただきました。
そしてこちらはご相談なのですが。撫子の嫁ぎ先候補?に、来都様が上がった...という設定はよろしいでしょうか?備考欄に嫁げと言われていて、と書いたもののほかの皇族がいるのか分からなかったため...。こちらは無理そうであれば返信不要ですので、少しご検討願えればと思います(^^)
もし説明欄などに記入されているのを見落としているのであれば申し訳ございません。長々と失礼いたしました。】
… …
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.38 )
- 日時: 2016/02/13 16:41
- 名前: 林銭 (ID: 7pjyJRwL)
>>37
二体目のキャラクターを作って下さりありがとうございます!修正箇所は見受けられませんので承認させていただきます。よろしくお願い致します。
質問に答えさせていただきます。
まずは巫女の件ですが、自ら皇族に会うことは出来ませんが、皇族が祠を訪れた際には接することが出来ます。なので皇族枠に居らっしゃるキャラクターの性格や設定次第かなーと思いますので、関係を持つのであれば本体様との相談の上で、という形になると思います。直接見たことがあるという程度でしたら何も問題ないかと思います。
嫁ぎ先の件に関しましては、少し前に来都のキャラシに色々と追記したのですが、異性関係に関しては世継ぎを作れと言われて夜伽を強制されていたことになっているので、側室のような存在は既に与えられていた設定になっています。(来都は嫌々だったので、皇帝が亡くなった後はそういうことはしていませんし、その方々とも関わっていません。)
正式に撫子さんが婚約者という形になっていたのなら皇帝もそこまで急がせなかったと思うので、鬼ノ国まではまだその話は来ておらず、龍ノ国の皇帝と撫子さんとの間でそんな話が出ていたという程度であれば問題ありません!
また何かあればお答えしますので、よろしくお願い致します。
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.39 )
- 日時: 2016/02/13 20:37
- 名前: ワルハル (ID: de3JMXRw)
>>36
了解しました。
医師団はまだ出動はしておらず、準備をしている……というのは?
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.40 )
- 日時: 2016/02/13 21:49
- 名前: 林銭 (ID: sCSrO6lk)
>>39
医師団の説明部分に『常に組織として動いている訳ではなく、町医者や薬師に協力を呼び掛け、協力する意志を持つ者のみ登録されている。必要な時、必要な人数に召集がかかり現場へと向かう。医師団として動く必要のない時には各々自由に過ごしている。』という記載があるので、医師団の動きは基本的に丹さんの描写や医師団のキャラクターにお任せしようと思っています。他のキャラクターが動きを決めてしまうと、その組織に関するキャラの動きが制限されてしまう為です。(烈旋隊は交代制で常に前線に出動していることが設定に含まれておりますので、設定内で決められている組織の動きの描写でしたら構いません。)
今は医師団のキャラクターは存在しませんが、今後医師団のキャラクターが追加されて同じ時系列で動かそうと思った時に、医師団に関係無いキャラクターの描写によって組織内の一部の人間が準備中であることを強要されてしまうことになります。丹さんの描写内では『恐らく準備中』という内容であり、確定はさせていないので医師団のキャラクターは自由な状況で動けますし、丹さんは医師団を統括している立場であるため決定権があるのですが、関係無いキャラクターが確定していない組織の動きを描写内に入れてしまうと、これは一種の確定ロルとなってしまうのでご理解いただければと思います。
- Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.41 )
- 日時: 2016/02/13 22:01
- 名前: ワルハル (ID: de3JMXRw)
さすがというかなんというか……
すみません、もう一度設定諸々を読み直してきます……
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