二次なりきり掲示板
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- 【再建】『 トロイメライの隠し場所 』【準備中】
- 日時: 2016/05/18 19:01
- 名前: 佐鳥 (ID: zflF3NFd)
真夜中の路地裏に、僕と君の二人きり。
あまりに大量で吸い取りきれなかった血液を思わず吐き出しては、ぐったりとして心臓を動かさなくなった君の顔をもう一度見つめた。だらんと垂れる頭を支える首には、二つの穴が目玉の様に開いていた。そこからどろどろ、紅い液が。それを見ても何も思わなくなってしまったのは、僕が本当に怪物になってしまったという証だろう。それを怖がることすらなくなった。
顔に飛び散った人間の血をべろりと舐めとる。
本当にくだらない。生者にも死者にも成りきれず、その狭間に存在しては世間に隠れることもなく、殺/戮を繰り返す。それしかできず生と死の瀬戸際に在り続ける闇の眷属。異端の一族。
そんな僕らを人々は、悪魔とか、“吸血鬼”だとか呼んでいた。
そう呼ばれるたびに、僕はいつも御伽噺を思い出す。
或る奇跡の十字架の話
————吸血鬼の弱点ともよばれる其れの中で、唯一、彼らに味方する十字架
————ここではない海の向こうの錬金術師が生み出した、魔法の十字架
それを手に入れる吸血鬼は、雨水であれ聖水であれどその体に受け入れ、杭を打ち付ける前に跳ね除ける屈強な心臓を手に入れ、月だけではなく朝日をも制することができるだろう。
もしも手に入れたなら、僕は昼を生きる存在になれるのだろうか。
もしも手に入れたなら、あの子に会いに行けるかな。
もしも手に入れたなら、僕等は——僕は幸せになれるのだろうか。
奇跡の十字架、その名を人呼んでトロイメライ
( ……残念だけど、それが欲しいのは君だけじゃない )
( 探せ、この国の隅々まで! 君が自由を手にしたいなら! )
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『 準備中でございます 』
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- Re: 【再建】『 トロイメライの隠し場所 』【準備中】 ( No.1 )
- 日時: 2016/05/22 12:34
- 名前: 佐鳥 (ID: zflF3NFd)
『 ご挨拶 』
皆さん、お早うございます。お久しぶりで御座います。佐鳥と申します。
前回、大変私情な理由でスレを閉鎖させていただいた『 トロイメライの隠し場所 』ではありますが、此度リニューアル版(と言っても大して内容は変わらない)をたて直させていただきました。今回は是非完結まで進められたらなと言う意気込みで御座います。
設定等に一部変更や追加は御座いますが、興味を持たれた方は一度お目通し願えればと思います。
また、前回の参加者様で引き続いての参加希望は大いに歓迎で御座います。キャラ引継ぎに関しましては登録証枠の項目で説明いたしますので目を通して下さいませ。
- Re: 【再建】『 トロイメライの隠し場所 』【準備中】 ( No.2 )
- 日時: 2016/05/25 13:51
- 名前: 佐鳥 (ID: zflF3NFd)
- 参照: http://前回と特に変更した箇所等は御座いませんが悪しからず
『世界観』
『登場する種族』
「吸血鬼」
ヴァンパイア、ヴァンピール、ドラキュラ、ノスフェラトゥ。ありとあらゆる呼び名を持つ不老不死で人間の血を吸う怪物である。
1、吸血鬼に吸血されると人間は大抵死ぬが、死体の状態から蘇った者は吸血鬼となる。死んだ状態から蘇るまでの時間には個人差がある。
2、吸血鬼は子を成さない。繁殖の方法は上記の様に人間の血を吸うことのみ。また、食事の方法も同じく。
3、不老不死の存在であるにもかかわらず、日光、十字架、聖水、ニンニクなど他にも弱点が多く、太陽が沈んでからしか活動できないが、トロイメライの所有者となった者はその全ての縛りから解放される。
4、その姿は普段は生前と同じ姿であることが多い。蒸気や霧、鼠や獣などに返信することが出来る。この世界では変身できる姿は一つだけとする。
5、吸血鬼は血の他にワインを好む性質がある。特に『赤ワイン』。特定の曜日や日、時間帯に飲むことで魔力増強の効果があるとしている。
6、吸血鬼となった時点で悪魔との契約が完了したものとなり、黒魔術を使うことが出来る。ただしこの世界では原則一人一つまで。
「人間」
これは、二つに分けられる。一つはなんの力も持たず、吸血鬼の存在も知らず、普通の日常を過ごしている一般人。しかし夜中に出歩くと吸血鬼と出会う可能性大のご時世なので注意。← 10年前の出来事から、吸血鬼の存在について徐々に信じはじめる者もいる。
もう一つは、>>3参照
『トロイメライ』
姿かたちはどのようなものか説が多数にあるが十字架であることだけは確かである。
吸血鬼にだけ感じ取れる周波の様なものを出していて、それが強くなればなるほどトロイメライに近づいているという事らしい。
これの所有者となれば、吸血鬼は己を日光やニンニクなど万物から守ることが出来るが故に、多くの吸血鬼が躍起となってこれを探している。
『人間と吸血鬼達の関係』
物語の始まりは、10年前の吸血鬼事件に遡る。日本の首都では怪奇な無差別連続殺人事件が多発していた。被害者の身体には錐でえぐったかのような丸い穴が必ず二つ並べて開けられており、血液は本来人間に必要な一定数を下回った状態、そんな変死体がそこかしこで見つかるようになった。おそらくは複数名の犯行だと思われるが……
まるでこの死体、吸血鬼に血を吸われて死んだみたいじゃないか。
世間はこの一件を、「吸血鬼事件」と呼んでいた。
いつの間にかこの事件は犯人が見つからないまま幕を閉じ、人々の記憶から消えて行った。
しかし実は「犯人」のうちの1人を捕えることに、警視庁は成功していた。ここから先の事は、世間に公表するには余りにも突飛であり、危険な行為であろう。
この地球に、日本に、かの有名な怪物「ドラキュラ」と同じ性質を持った生物がいることが分かってしまった。(以下、この犯人をドラキュラと呼ぶ)
捕えられたドラキュラは太陽の光が完全に遮断された場所で拘束され、己の存在、仲間の存在についてを太陽とニンニクで脅されながら吐かされた。
政府は知った。吸血鬼の殺し方と、トロイメライ——夢想と言う名の、彼らにとっての奇跡の十字架の存在を。
“それを手に入れた吸血鬼に恐れるものは何もない。太陽も葫も十字架も、全てが味方するようになる”
それを吸血鬼が手に入れたなら、人間たちにどんな災厄がもたらされるかを!
もちろん鵜呑みにしたわけではない。けれども自らの消滅を恐れたドラキュラの言葉の必死さは、人間達を信じさせるには十分だった。
もしもそれが本当にあるのなら、我々が回収しなければならない。
そして人殺しの吸血鬼を「淘汰しなければならない」
人間は、「人間」を守るために、脅威の「吸血鬼」を狩ることに決めた。
その戦力となるためにドラキュラは消されなかった。
血を摂取できなくなった彼は、今も何にも変身することが出来ず、魔法も使えず、「何処か」に監禁されている。
吸血鬼を殺すための力を宿した討伐隊の名は「赤月」
吸血鬼達は十年前も今も、奇跡の十字架トロイメライを探していた。
其れさえあれば、太陽であれ雨であれ十字架であれ葫であれ心臓に打ち込まれれば人間だって死ぬであろう杭ですら、敵ではなくなるのだ。所有者を万物から守る壁となる十字架。彼らにとって目的は今も昔もそれなのだ。人間達を殺すのは、食事をする過程でのただの結果、それだけで悪びれる理由など何処にも無い。
仲間が捕えられた事実と討伐隊の存在を知った吸血鬼は、特に焦燥するでもなく、侮るでもなく。ただ、悠然とかの有名な猫の如く、笑うのだった。
「殺しに掛かってくると言うのなら、こちらが先に『喰って』しまえばいい」
我々は、トロイメライを探し求め、腹が減ったら喰らうだけ。
そんな遊びに飢えているのなら、いつでも相手をしてあげよう。
人間共が!!
※その他、吸血鬼にも人間にもトロイメライにも特筆すべきことがあれば書き足しますが、スレ主が書いていないことは、ルール違反、世界観の崩壊につながらない限りには、基本的には『書いたもの勝ち』という形にしていきたいと思います。本スレでは参加者様の創作力にも是非、お力を貸していただければなと思います。提案もスレ主が良いなと思ったものはどんどん取り上げていきたいと思います。
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