二次なりきり掲示板

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【一時期】『 トロイメライの隠し場所 』【閉鎖】
日時: 2015/11/06 14:57
名前: 佐鳥 (ID: zflF3NFd)
参照: ありがちだと知っていても、それでも俺はやりたいんじゃ。

 お知らせ ⇒ >>406
 新組織できました ⇒ >>407







真夜中の路地裏に、僕と君の二人きり。

あまりに大量で吸い取りきれなかった血液を思わず吐き出しては、ぐったりとして心臓を動かさなくなった君の顔をもう一度見つめた。だらんと垂れる頭を支える首には、二つの穴が目玉の様に開いていた。そこからどろどろ、紅い液が。それを見ても何も思わなくなってしまったのは、僕が本当に怪物になってしまったという証だろう。それを怖がることすらなくなった。

顔に飛び散った人間の血をべろりと舐めとる。
本当にくだらない。生者にも死者にも成りきれず、その狭間に存在しては世間に隠れることもなく、殺/戮を繰り返す。それしかできず生と死の瀬戸際に在り続ける闇の眷属。異端の一族。

そんな僕らを人々は、悪魔とか、“吸血鬼”だとか呼んでいた。

そう呼ばれるたびに、僕はいつも御伽噺を思い出す。


         或る奇跡の十字架の話


————吸血鬼の弱点ともよばれる其れの中で、唯一、彼らに味方する十字架

————ここではない海の向こうの錬金術師が生み出した、魔法の十字架


 それを手に入れる吸血鬼は、雨水であれ聖水であれどその体に受け入れ、杭を打ち付ける前に跳ね除ける屈強な心臓を手に入れ、月だけではなく朝日をも制することができるだろう。

 もしも手に入れたなら、僕は昼を生きる存在になれるのだろうか。
 もしも手に入れたなら、あの子に会いに行けるかな。
 もしも手に入れたなら、僕等は——僕は幸せになれるのだろうか。

 



   奇跡の十字架、その名を人呼んでトロイメライ


 ( ……残念だけど、それが欲しいのは君だけじゃない )

 ( 探せ、この国の隅々まで! 君が自由を手にしたいなら! )

- - - -

『 キャラ募集中でございます 』

- - - -

>>1  『 ご挨拶 』
>>2  『 世界観 』
>>3  『 募集枠 』
>>407 『 募集枠2 』
>>4  『 参加者様 』
>>5  『 登録証 』 ←(容姿の欄に追記しました)
>>6  『 規則 』(※必読。更新することがあります)
>>7  『 スポット 』


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Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.329 )
日時: 2015/09/16 21:20
名前: フレア (ID: wJNgr93.)


>>324【赤月隊長のオフィス/ヴェレーノ=ファルファッラ】



(ふーん、こんな顔もするんだね)

横目でチラリと見た上脇の表情は不快なものでも見るかのようで、珍しい気のするソレにとても心が躍った。
パーソナルスペースを測るのは上手いと思う、そしてそれに踏み入った時の相手の表情が心底愉快でしょうがないのだ。時には鬱陶しそうな、時には辛そうな、時には上脇の様に不快そうに。人によって違う表情を見るのは、あまり人には理解されないヴェノの趣味の一つだった。

この人のこの表情が今日の報酬かな、なんて頭の片隅で考えていれば、なんとなく挑発する様な言葉にヴェノは軽く笑い返す。ハイスペック?馬鹿なことをいうのも大概にしてほしいものだ。近距離戦が苦手だから誰もやらない様な汚れ仕事をし、みんなに置いて行かれない様に技を磨く。それをわかってほしいとはこれっぽっちも思っていないが、自分だから出来ると言われている様なその言葉にはカチンときた。ぎゅっと後ろに回していた手を握れば、そんな感情なんてこれっぽっちも見せない笑みをその顔に浮かべる。

「汚れ仕事をする人間だけができればいいんですよ。」

ドーゾ、とその言葉の答えを望んでいないのか上脇が何かをいう前に扉を開けた。ヴェレーノ=ファルファッラという人間はめんどくさく、人によって性格が全く違う。しかし共通している点もあり、「人を煽ることが好き」で「人の気分を害することが得意」なのだ。ヘラリとした笑みを浮かべ、生まれてからずっと吐き続ける毒舌で相手を煽り、自分との格差を見せつける。格差がない相手、自分よりも上だとわかっている相手にはそんな無駄なことはしないけれど。

Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.330 )
日時: 2015/09/18 07:16
名前: フレア (ID: wJNgr93.)

【一般】


「はっろー!いっつも元気な月花ちゃんのご登場なのですよっ...ってそんな哀れな目を向けないでくれないです?!乗って、全力全開で私に乗ってくださいなのですよっ!!!」
「あ、Place of reliefにご来店頂きありがとうございますです!ご注文は何にしますか...って、おたくもしかして赤月の人です?申し訳ないですけど、赤月の人の夜のご来店はご遠慮お願いいたしておりますのですよ。」
「知ってるのですよ吸血鬼。日花ちゃん殺しちゃったのも多分吸血鬼さんなのですし!え、なんで笑ってられるのかって...うーんとですね、日花ちゃんならきっと「私を殺しちゃって吸血鬼さんたちと仲良くなるのですよ!」っていうと思うから、ですかね?」

『吸血鬼とか人間とか関係なく、皆仲良くできる世界にしたいのです!』


名前「飛柳 月花」
ヨミ「ひりゅう げっか」

性別「女」
年齢「22」

性格「自由奔放、無邪気で明るい光側の人間。なにごともポジティブに、失敗をしたってくじけずに何度も挑戦する強さを持つ。若干女王様気質だけど限度をきちんとわきまえており、一般常識はある模様。十面相と言われるほどコロコロと表情を変え、喜怒哀楽がとてつもなくわかりやすい。「乗って!全力全開で乗ってきて!!」が口癖のようなものであり、常日頃ハイテンションな月花についていけずへばっている友人に無茶を言うことも多い。実際は突飛で後ろ向きな思考。普段はヘマばかりして頼りないが、ここぞというときは役割をきちんと果たす。恐るべきネガティヴというか、褒められてさえ悪い解釈を脳内でしてスライディング土下座をし、「あぁもう私死んだ方がいいですよねぇ?!」とか言ってナイフを心臓にさそうとしたり。怖がり、臆病で病みやすい。姉と真逆な性格であるからこそ羨み渇望し、自身の性格を忘れるまでに至った。」

容姿「こげ茶色のミディアムヘアで、前髪を赤いピンで留めている。髪質はどちらかといえば柔らかい方だが、若干猫っ毛であり本人はそれを気にしている模様。猫目であり瞳の色は黒。性格的には犬だが、見た目的には猫。身長は155程度で歳の割には小柄、太っているわけではないが痩せているわけでもない至った平均的な体型を維持している。肌の色も体系同様平均的なものであり普通に肌色。」
服装「白色のシンプルな長袖に花柄のピンク系のシフォンスカート、足元は少しだけヒールのあるものを履いている。ちなみにこれは日花の趣味であり、月花の趣味になれば少々おとぎチックなものになるため今と全く雰囲気が変わる。仕事時は和風メイド服を着ており、袴姿にエプロン。色は白と黒か赤とオレンジのどちらかであり、月花は前者の方を着ている。」
備考「現在は町の集合住宅におり、元は街中の小さな家に両親と双子の姉の三人で平々凡々暮らしていた。姉とは瓜二つであり、親でも時たまわからなくなるほど。以心伝心。二人で1人。阿吽の呼吸であり、何をするにしても一緒。依存関係にあったのではないかと言われれば否定はできなかったらしい。12歳の頃、姉(日花)が門限までに帰ってこなく、親が探しに行っても見つからなかったため警察に捜索届けを出した。それから数日後、二人がいつも遊び場で使っていた秘密基地から遺体が発見。首元には噛まれたような丸い穴が二つ空いていたが、衣服も乱れていたことから暴漢似合ったということで捜査は打ち切りに。犯人の手がかりもなかったため警察も早々にあきらめた。警察の対応と日花が死んだというこが納得できず受け入れられなかった両親は発狂、家の中で暴れまわった挙句に月花を日花と呼び接した。両親の頭の中では死んだのは姉ではなく自分、幼いなりにそれを理解すれば「飛柳 月花」ではなく「飛柳 日花」として生きることを決意する。姉と瓜二つの容姿であったため、口調と性格を一ヶ月で変えどこからどう見ても日花となったのだが、両親は過度な疲労と病で倒れてそのまま生き絶えた。その時点で姉の代わりになる必要は無くなったのだが、ある重大なことに気づく。自分がどんな性格だったのかを忘れたのだ、だから数年経った今でも姉の性格で過ごしている。
ちなまに、日花は運動も勉強もできる出来た子であり、特技も何もなかった月花と比べられることは多かった。それで中がこじれたりすることはなかったが、薄々妹が自分に渇望しているのには気づいていた模様。」
その他「語尾につく「〜なのです」「〜ですよ」は姉の特徴であり、本来の月花はいたって普通の口調だった。性格、容姿、口調、好みは全て姉のものであり、本来の月花の特徴は見受けられない。現在働いているカフェ「Place of relief」は町の中央にあるこじんまりとした店であり、店員も五人ほど。ちなみにここは吸血鬼たちも来れるように夜中も空いているが、それを知っているのは吸血鬼の存在を知っている店長だけで店員たちは夜も働かされるのに少々不満を持っている。月花の場合は他の人とは違い、夜しか見せに来ないお客に興味を抱いているので夜の仕事が楽しみな模様。ちなみに赤月メンバーの夜のご来店はダメであり、それも店の中で乱闘を繰り広げないためという店主の気遣い。月花は薄々吸血鬼の存在に気づいており、姉を殺したのもそうではないかと疑っている。けれど憎むことはなく、どちらかといえば友好関係築いていきたい。イメージカラーはモノクロ、イメージソングは「シリョクケンサ」」

募集「Place of reliefの常連客であり、夜にしか来店しない吸血鬼のお客様(できれば組織に所属している方が嬉しいです。そして月花の話し相手をしてくれると尚嬉しいです(() 月花の姉である日花を殺した吸血鬼。(いずれ月花と会ってそれがバレれば面白いなとか(()」

 
君が欲しいものは、いったい何?

「うーん...本当の私です。ほら、私って日花ちゃんの写し鏡してるだけですから、いい加減元に戻んなきゃなぁーみたいな感じなのですよ」


——

吸血鬼の存在に若干気づいちゃってる人間の女の子を投稿したいと思います(なんだか珍しいハイテンションキャラに頭痛くなりそう...((
修正などがあればなんなりといってください!

Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.331 )
日時: 2015/09/17 17:54
名前: 肉球 ◆V3sV8pUxpk (ID: rS2QK8cL)

佐鳥さん>>ぜひお願いします

※じわじわとイベントを((ry ( No.332 )
日時: 2015/09/17 18:53
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)

>>329

【赤月隊長のオフィス/上脇助次郎】

「ああ! 確かにその通りだねー。泥棒とか盗聴とか? そんな汚れ仕事は僕には無縁のことだ」


考えていることが解らない相手っていうのは多くの人間が苦手としている生き物だと思う。それはなかなか自分の意見を言わないで一般論だけで物を言う奴だったり気まぐれですぐに考え方が変わる奴だったりと種類は様々だろう。けれども目の前の彼女はそのどちらでもない。ニコニコ愛想よく笑っていたかと思えば、今度はへらへらと貼り付けたような笑顔を浮かべてやり過ごしやがって。その何を言われても平気そうな空かした態度が好みじゃない。

この子に心の中を掻き乱され続けるのなんて、ごめんだ。引っ張られ続けるのは我慢がならない。こちらもヴェレーノの表情をそのまま真似して返すように何処か陰険な影を持った笑顔を作ってみせた。

持たれていた本棚を離れ、助次郎はヴェレーノの前を通り、扉を抜けて行った。

「……で、何処に居そうなの。隊長さん」

>>328

【有難うございます! それでは、出だし分を投下していただくか少々お待ちいただければすぐに対応する次第であります>】

>>330

【3人目……!! 設定がドラマチックで結構好きです^^ あれですね、振り回されたい系だ(( プロフチェックさせていただいた結果、少しだけ疑問を抱く点があったので質問させていただきたいと思います。
 
 現在は孤児院に居るという設定のようですが、これは彼女が施設に預けられているという設定と言うことでしょうか。そういうことでしたら18歳以上の年齢の方が孤児院に居るのは私に学が無いせいでそう感じるのかもしれませんが、少し不自然なような気がしますのでその場合は設定の修正をお願いします。細かくて済みません; それとも孤児院に隣接している寮か何かに住んでいるということなのかしら……そこのところをもう少し詳しく書いていただけるとありがたいです。

 それからもう一つ、彼女が働いているカフェが非常に興味深くて物語的にもとても役立ってくれる気配がしてならないのですが……与えられている設定に少し迷っておりまして、採用するかどうか1週間ほど悩ませていただいてもよろしいでしょうか?】

ヘイヘイ ( No.333 )
日時: 2015/09/17 18:56
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)

>>331

【おっと! 跨いでしまった! 了解です>> 初絡みですね^^ えーと、しばしお待ちいただくか絡み文を用意していただければ後々絡みに参ります>>】

Re: 【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.334 )
日時: 2015/09/18 07:15
名前: フレア (ID: wJNgr93.)


>>332【赤月隊長のオフィス/ヴェレーノ=ファルファッラ】

やはり気にくわない、そう目の前にいる上脇を見ながらヴェノは内心毒づいた。この人を馬鹿にする言葉が、挑発するような笑みが、自分が気づき上げてきた努力をすべて無駄にするような態度が、ヴェノの冷静な思考を乱していく。ギリギリと、後ろに回していた手を血が出るか出ないかのギリギリのところまで握りしめる。その笑顔は保ったままで、だ。

「第2訓練室か資料室。あとは町の徘徊ですかね。」

そう答えれば胡散臭そうな笑顔でにこりと笑い自分もオフィスから出る。
そういえば昔一度、今と同じような心境に陥ったことがある。誰に対してだったかはなぜか思い出せないけれど、今のように「目の前のやつを叩きのめしたい」みたいなことを思ったはずだ。多分。

くるくるっと針を回せば、鍵穴に差し込んで鍵を占める。まぁ、誰も入ろうとは思はないだろうが念のためだ。
シロリ、という風ではなかったが少し上にいる上脇を見て、視線をそらせば何も言わずに歩みを進める。何も言わずについて来い、そういうのとなのだろう。

【あ、その辺は私の間違いなので修正しておきますっ!
わざわざ申し分けありません。

カフェの件は了解いたしました。お使いできるようであればどうぞお使いください( ´ ▽ ` )

ALL文 ( No.335 )
日時: 2015/09/18 23:37
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
参照: 今回でアク禁になるんじゃないかと密かに心配している佐鳥です。

>>Dietrich様 or 肉球様 and 周辺の方



【橘花小路(裏手の突き当りにて)/小田島八千代】


輪郭の不明確な丸い月が、灰色の雲によってあらわれては消え、消えては現れを繰り返す。そんな空の下をゆったりとした気味の悪い風が駆け抜けていく。今夜の風は心地が悪い。べっとりとした湿り気があってそれが八千代の黒髪を微かに揺らしては過ぎ去る。しかしそれを特別不快だとも思わない。人間であれ、吸血鬼であれ、この地球に居るならば、そう言う日だってあって当たり前なのだから。瑣末なことだろう。誰の目にもつかないようなこの路地裏で起きた惨劇にくらべれば。

テナント募集の看板の目立つ建物、回っていない換気扇、営業しているのかどうかも分からない小さな店の後ろ姿。それに隠された小さな闇の中は噎せ返る様な鉄の香りが漂っていた。

自身が腕に抱いているその人の首筋に開く穴を舌の先が蛇の様に何度も撫でる。地面に滴らせることが無いように、自分の着ている着物が汚れないように、八千代の舌は楽しむようにその人を最後まで味わうことに興じるのだった。嗚呼、美味しい。爽やかで軽くて角の無い口当たり。癖のないまろやかさが八千代の癖になって、もっとこれを味わいたいとすら願ってしまう後を引く味。嗚呼、幸せが満ち足りる。

最高の血液を摂取出来たこと、それによって与えられた満腹感。その幸福に八千代はうっとりとした気分と、それを表したような目つきで微笑んだ。

「美味しゅうございましたえ。どうも有難う」

吸血鬼は立ち上がり、閑散たる街を行く。



【※ちなみに橘花小路は今私が適当に考えた名前であって実在するものとは何の関係も有りません。
 取り合えず、八千代を投下させていただきましたのでDietrich様あるいは肉球様、またはお二方ででも構いませんので、絡んでいただけるとありがたいです。後に、千草の方も投下したいと思います】

【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.336 )
日時: 2015/09/19 15:44
名前: Dietrich (ID: xOYpbzCU)

【橘花小路/香坂 誉丸】

 いやに気味の悪い風だった。

 湿気を帯びたそれらは体にまとわりつくようにゆっくりと通り過ぎてゆき、街の片隅でとぐろを巻いていた。コンクリートで固められた地面をくすぐるように撫で、消え、また同じような風が頬を掠めてゆく。外に出なければよかったな、とそんな言葉が頭の中で現れ、消えた。口に出すほどのことではない事を冷静になって考えてみる。

 香坂は先ほどの風が再び街角の行き止まりで消えゆくのを見届け、振り返って手荷物を抱え直した。少々買い過ぎた菓子を眺めて苦笑する。

 久しぶりに三味線の稽古も休んで買い物に出てきたのが良いものの、月も雲も風もいまいちいいとは言えないこの夜に、いくら買い物帰りだからと言って胸が躍るはずもなく、湿った空気にため息を吐きだしながら、早く帰ってしまおうと自然と歩く速度を速めていく。からりからりと愛用している下駄が鳴り、着物の袖がどろりとした風になびく。

 しかし、これが性質故のものと言うべきだろうか、ふと気付いた臭いに思わず顔が上がった。若いころの思い出と、今現在の思い出が合いまった苦い感覚がこみ上げるが、どうしても気になってしまいその場へと足を踏み入れた。

「……やはり、こんな日に出歩くべきではないな」

 目の前に広がった惨劇は仕事以外では目にしたくないようなものだった。柔和な笑みに微かな苦みを入り混じらせて、香坂は苦笑した。

「お行儀はいいようだけど、後片付けはちゃんとしてもらわないとね」

 これを一般人が見たらどうだろう。失神どころの話ではなくなりそうだ。まだこの近くに吸血鬼がいるだろうか。自分と言う存在——吸血鬼の存在を知り、必要に応じてそれを狩る——を知らないのであれば、知る由もないが、まだこの近くにいるのかもしれない。

 本能的な好奇心により、香坂は周辺を歩き始める。すると、一番最初に目に入ったのは、後ろ姿からも美しい、黒髪の女性であった。声をかけようか一瞬迷った香坂は、半ば確信を抱いてその後ろ姿へと近づいて行った。



 絡ませていただきました! 香坂をはじめて動かしたいと思いますっ。

【じわじわと】『 トロイメライの隠し場所 』【イベントの】 ( No.337 )
日時: 2015/09/19 20:01
名前: 千田 (ID: floOW.c4)


『 登録証 』


【蟒蛇座】


「遊間、縁。どうぞよしなに」
「私はすでに、何かに負けているの。だってほら、こんなにもピンクが似合わないもの」
「マテ言葉……。アルゼンチンには、マテ茶で意思を伝える文化があるの。シナモンを加えたものが意味している言葉は『愛してる』。……うん。臆病な私の、精一杯の悪あがき。何もしらなくても。ううん。気づかないから、いいの。あの人の体内に私の“愛”が紛れ込んでいると思うと、縁、とってもしあわせ」

『文楽は太夫、三味線、人形遣いの三業で成り立つ、三位一体の演芸。だから私たちは、誰一人欠けてはいけないの。……わかった?』


名前「遊間 縁」
ヨミ「あすま ゆかり」

性別「女」
年齢「20」

性格「マイペースでどんな状況でも自分のペースを崩さない。声音は一定だが表情はころころかわり喜怒哀楽が分かりやすい。思ったことはすぐに口に出すが、本当に言いたいことは言わない。何も考えていないようで結構考えている。危機察知能力が低く、大抵自分から騒動の中へ飛び込んでいく。ヤンデレの気質あり」

容姿「指通りがいいサラサラな長い黒髪を公演中は高い位置でポニーテールにし、普段はそのままだったり和服を着ているときは簪でまとめている。半月形の眉毛で眉毛の位置で前髪を1直線状に切りそろえている。奥二重のシャープな目元に薄い唇。右目の下に泣きぼくろがあり、気になるのか無意識のうちによく触っている。身長152㎝で女性にしては手が大きく骨ばっている。本人曰くピンクが似合わない顔立ち。顔立ちは大人っぽいが低身長や喋り方が幼いためいろいろとアンバランス。隈取は目尻と目頭から眉毛まで紅を縦に入れたむきみ隈。お客様の前以外では薄化粧だがブラウンのアイシャドウを目尻に丸くいれている」

服装「薄地でしっかりとした藍染の着物に銀の帯。洋服も着るがマキシ丈ワンピースやオールインワン等の着やすくゆったりしていて1枚でそれなりの格好に見える服を好む。暖色の服を着ることは皆無。緑色の星形のチャームが付いた銀色のアンクレットを右足首に付けている。常に鉄下駄を履いている」

備考「蠎蛇座の太夫。人情浄瑠璃に対する情熱は人一倍あり、時間があれば筋トレや表現力を付けるために読書や芸術に触れている。両親は共働きでいつも帰りが遅いので、幼少期には父方の祖父母の家に預けられることが多かった。祖父は人形浄瑠璃の太夫であり、祖母は三味線。家に行っても二人は稽古で遊びらしい遊びはしたことがなかったが、稽古中の雰囲気が好きで、語りを邪魔しない息の合った演奏に感動し、人行浄瑠璃の世界に引き込まれていく。18歳までは学校に通いながら祖父母に稽古をつけてもらっていたが、高校を卒業した記念に連れて行ってもらった蟒蛇座を見て一目ぼれ。蠎蛇座の噂は全く知らなかったが、自分も一員になったことでトロイメライや吸血鬼に関する知識をつけ、戦闘技術も身につけた。武器はナイフと拳銃」

その他「一人称は『私』『縁』。二人称はころころ変わる。ゆったりとした口調で読点を多用する。喉を大切にしておりお茶を好んでいる。淹れ方も上手で知識も豊富。吸血鬼については関心がなく『お客様』という認識。人間だろうが吸血鬼だろうが自分に危害を加えたら敵。ただそれだけ」

募集「」

 
君が欲しいものは、いったい何?

「欲しいものは特にない、かな。でも、人形浄瑠璃がもっと広まったら、うれしいなあ」


——

お久しぶりです!
リアルの方が忙しかったので出現することができませんでした;;
申し訳ございません。

かあー ( No.338 )
日時: 2015/09/20 06:05
名前: 佐鳥 (ID: LuHX0g2z)
参照: ※次回から周りも絡める形をとれるように周辺へのアンカーも振ろうかと思います。




>>331>>224 and 周辺のALL様

【商店街→図書館/松里千草】

日の沈んだ午後七時。

千草が一人立ち止まっても、気付きもしないで歩いて行く友人達の後ろ姿はなんだかすごく幼稚で馬鹿馬鹿しく見える。彼女たちの中の誰一人、千草がいなくなったことに気付きもしないでぎゃはははと豪快な笑いを交えながらたわいもない話をして帰って行く。はあ、と千草はため息をついた。たまには一緒に帰ろうなんて声を掛けたのはそっちの割に、凄く扱いが適当なんだから。もう、いいけどね。

不満を吐き出すように大きなため息をついて、千草は自分の歩調で歩き出した。独りになると一気に気が楽になるようで、ならなくて。
そうだ、今日は親が遅くなる。この通りにある小さな図書館にでも寄って何か借りて帰ることにしよう。そうと決めた千草は、目的の場所に向かって歩き始めた。


【すでに出ているALL文に絡めもしていませんが; 宜しければ構っていただけるとありがたいです。よろしくお願いします^^】


>>334

【本文へは後に返信させていただきたいと思います!
 有難うございます!ということで彼女の採用も同時に1週間ほどお時間をいただくことになりますが、どうかご容赦ください<m(__)m>】

>>336

【本文へは後に返信させていただきたい思います! 初誉丸さんwktkです!】

>>337

【お久しぶりです! いえいえ、リアルを大切にしつつ参加してくれる参加者様は主にとっても理想的ですbb 自分のご都合を最優先にしてくださいまし^^ また顔を出して頂けてうれしいです! そして3キャラ目ェェェ! さっそくプロフチェックさせていただきましたが特に問題はありませんので参加OKです! 縁さんと本編で絡める日を楽しみにしております^^ どうぞよろしくお願いします<m(__)m>】


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