オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.44 )
- 日時: 2016/08/26 22:57
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
- 参照: 一対一...学園モノ...
>>43
【あぁ、そう言ってもらえて嬉しいですっ。ありがとうございます(*´∀`*)】
「なっ、五月蝿いわね。最初は流石に警戒してたのよ...契約したのも流れだったし、アンタ何か胡散臭いし。」
ジロリとアネルをにらめば、ふんっと鼻を鳴らして目線を逸らす。第一印象は言ってしまえば最悪で、瞬発的に能力と武器を使わなくてよかったと今なら思える。 体中を駆け巡る電気のような感覚、全身から溢れ出す冷や汗、あんな思いをしたのはあれが初めてだしあれっきりで良い。あんな思いは二度とごめんである。
「そーいうつもりじゃないけど。アネルがいない世界なんて、生きてる意味無いと思うんだよねぇ。なんていうの?ほら...あー、存在意義がなくなっちゃう感じ?」
額に添えられた人差し指を掴めば、「へし折るわよ?」と言ってニコリと笑う。別に命を軽く見ているわけじゃないし、アネルの苦労を無駄にしたいとも思っていない。けれど、多分死ぬんだろうなと思う。自分の契約者が...初恋の相手が居なくなった世界で生きれるほど、自分は強くはないのだ。 ポッカリと空いた穴、当たり前でなくなった日常に順応出来るほど賢くもない。
見据えるその瞳に自分だけが映っている今は、多少素直になってやろう。きっとこの悪魔は遠回しの言葉や行動じゃ理解できない。ならば、多少の恥を偲んで行動を起こすのが主の役目だ。人差し指を掴んでいた手を離し、その手を後ろへと回す。ぎゅっと力を込めて握れば、多少の不安はなくなった。
「あらあら、顔が真っ赤よ〜アネルくん?それにー、分かってるって事は気づいてるってことよねぇ。...ふふっ、女は狡いぐらいが丁度いいのよ。」
自分の言葉で慌てふためく彼が面白くて。からかい混じりの口調でそういいながら、人差し指を口元に当ててクスッと笑う。容姿と普段の言動からは想像もできないような、妖艶な雰囲気を醸し出す彼女の本質なんてきっと誰にもわからない。だって本人が把握していないのだ、自分の性格というものを。能力のせいもありすべてを疑ってしまうから、自分のことだってたまに信じられなくなる。
「(ま、アネルの言葉なら問答無用で信じるけどね。影から飛び降りろって言われたら、迷いもなく飛び降りるし。)」
彼が自分の不利益になるようなことは言わないと、そう信頼しているからこそのことだ。命令されるのとはまた違うけれど、彼が言うことなら大丈夫だと思えるから。だからこそ今こうしてここにいる、素を見せて話すことが出来る。
「...んやぁー?お前の隣にはあの子がいるから、俺が居なくなっても大丈夫だと思っただけだよ。」
口から出た嘘、とっさに取り繕った「男の仮面」。やっぱり自分には素直になるなんて無理なのだと、そう悟ればバレないようにため息を一つ。本当はこんなことが言いたいのではなかったし、もう少し可愛らしく探ろうと思っていたのに。自分には向かないのだとそう判断をすれば、木に身を潜めてしまったアネルがいるであろう方向を一瞥してその場に腰を下ろす。
髪を揺らす風は心地よい、やはり夜風は気持ちいいと思えば目を細めた。このままこの暗闇に溶けてしまえればいいのに、そしたら無駄なことを何一つ考えなくて済むのに。
「...攫って欲しい、なんて。」
そんなセリフを伝えたところで困らせるだけだと、そう考えて自嘲気味な笑みを漏らした。
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