オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.48 )
- 日時: 2016/09/16 21:22
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://校内選考どうなったんだろう。
>>44
【アネル=ハーバルト/本編】
「嗚呼、そうでしたか。そう言うつもりは全くなかったんですが。僕的には貴方と仲良くなりたかったと記憶してますがね。うんさくさいとは失礼です。」
ジロリと此方を睨む彼女を見ては、興味深そうに目を細め笑みを溢す。彼女の言うとおり彼女と初めて会ったときは少なからず猫を被っていた。素を見せるなんてとんでもなかったし見せるつもりも更々なかった。だが、仲良くなりたいと思ったのは本当だったし、初めて会ったときから、あの瞬間からもしかしたら彼女に興味を引かれていたのかもしれないと今なら思うことが出来る。
「存在、意義か。そうだとしても、いつかは生きていたら新しい存在意義が見つかるかもしれないじゃん?そう思ったら生きる糧にならない?」
へし折るなんて笑顔で言われれば下ろさざる終えない。流石に痛い思いなんて悪魔で有ろうと御免なのだ。渋々言われた通りに掴まれた指を額からゆっくりと離す。突如はなされ支えを無くした手は重力に逆らうことなくその場に落ちていくはずだったが彼女の予測不可能な行動により今度は自分自身がバランスを崩した。転びそうになる瞬間に体制を立て直し目を白黒させるかの如く瞬きを繰り返した。
「な、何ニヤニヤしてるんですか。赤くなってません、唯熱くて熱が上がってるだけです。んん、そんな事言う主も本当は気づいているのでは。其をわざわざ僕に言わせたいのですか?」
自分が相手にからかわれていると言うことが分かり更に顔を赤く染める。相手をからかう事は好きでも自分がからかわれる事を嫌うアネルにとっては此の状況は何としてでも打破したかった。今しがた激しく混乱を起こしている頭をフル回転させれば何か良い妙案でも思い付いたのか赤く染まった顔を隠しながら声を上げた。
自分の秘めている思いだってきっと主は気づいている。其を言わそうとするのだから尚達が悪い。普通なら自分の方から先に伝えるものだけど、此処は是非とも相手に言わせてみたいものだ。いつの間にか顔の赤みは引き逆にいつも通りの調子を取り戻す。ほんの彼女に仕返しとばかりに意地悪も含めつつ余裕を取り戻したアネルは身を潜めていた木から顔をひょっこりと覗かせた。いつもと違う雰囲気を醸し出す彼女なら言ってはくれるだろうか。ほんの少し期待を秘めつつも返答を待つことにする。
「あの子…?嗚呼、アルファの事ですか。アルファは唯サーカス団の仲間ですよ。仲が良い其だけの事です。僕にとって主とアルファは違うんです。主が僕の前から居なくなっては困ります。」
急にあの子と言われ首を傾げて見たものの、数秒後には彼女の意図が読み取れ頭の中に一人の人物を思い描く。たぶん彼女が言っているあの子とはアルファの事だろう。だが、何故アルファが居るから自分が居なくても大丈夫と言う結論にたどり着くのか正直アネルにとっては理解しがたい事だった。確かにアルファはサークル団の一員で自分にとっても大切な人だ。主と会わなければ確実に好きになっていたであろう人物。勿論アルファの事も守りたいとは思うけれど、でも主とはまた別の意味で違うのだ。
強く守りたい、側にいてほしいと思えるのは目の前の彼女で自分が本気で恋をしているのも彼女だ。だから、簡単に居なくても大丈夫なんて言って欲しくなかったのも確かで胸が締め付けられる思いもした。いつかその言葉が現実のものとなり自分の目の前から自分の手の届かない所へと行ってしまうのではないかと恐怖も芽生えた。
「お望み通り僕がさらってあげましょうか?」
いつの間に側に居たのか李緒の前に腰を下ろしていたアネルは彼女の前に手を差しのべ声を発する。仮に其が彼女の本心では無くとも無意識に言っただけだったとしてもアネルは本気であり其を実行に移そうと心から決めていた。
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