オリジナルなりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.55 )
- 日時: 2016/10/06 20:35
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://ゆっくり更新していきます。
>>51
【御免なさい、大分遅くなりました。】
【羽根晴/本編】
「あ、別に友達になったからとは言え気を許したなんて思わないでくださいね。これは只の気紛れであって貴方と友達になりたいなんて1度たりとも思ってませんから。只体が勝手に動いただけで。だから、勘違いしないで下さい!!」
自分で手を相手に差し出したにも関わらず、相手に手を握られた瞬間パシッと素早く払えば「しゃああっ」と猫が威嚇するが如くに睨みつけ相手との一定の距離を図った。相変わらずツンケンな態度を取るもののこれが彼女の本来の姿であることは変わりはない。何時もの口ぶりからは毒を吐き信用しているとは思えないもののこうして会話しているのだから相手をさして嫌っている訳でも無いようだ。
先程隠れた暗闇の中からひっそりと顔だけ出せば「貴方、先生と呼ばれているの」とまるで彼女の顔に書いてある様で分かりやすく顔を思いきり顰める。そして、何を思ったのか彼女は「ふっ」と彼を少々馬鹿にしたように鼻で笑った。
「嗚呼、私は羽根晴って言います。何とでも呼びやすいように呼んでください。宜しくお願いしますね帝狩さん?」
不意に自分の名前を聞かれていた事を思い出したのか、ポンと一つ手を叩けば暗闇の中で綺麗にお辞儀をする。これは、相手に見えているかは分からないがまあ、どうでもいい事だ。
それよりも、自分にとって重大な事があるそれは。警察官と相手にバレていなかった事だ。もしかしたら、おかしい人で通せたかも知れないそう思うと悔しくて思わず口からグチグチとどうでも良い文句が溢れた。
「あー、だったらどうしてその時にそう言ってくれないんですか。私内心バレてるかと思ってバクバクだったんですよ。あの緊張感今すぐ返してくださいよ。本当なら今頃帝狩さんには、おかしい子としての記憶しか残らなかった筈なのに。むー、悔しすぎる。__って、うわあああ。」
再び塀に腰を下ろし座り、その上で調子よくパタパタと足を動かしていたが勢い付いた事もあり後ろへと勢いよく倒れ込む。幸い後ろは小さな木々だけであった為そんな怪我はせず擦り傷程度に終わった。大して痛がる様子もなくけろりと起き上がればパタパタと体に付いた葉っぱを払う。そして塀にもう1度腰を下ろしたものの先程学習したのか今度は足をパタパタしようとはせずそのままゆったりとしたリズムで足を揺らす程度であった。
「で、貴方は何処行きたいんですか。行きたい所があったんでしょ?あんな下らない願望を吐くくらいなんだから。だから必要以上に私を誘ったんでしょ。どうせなら、帝狩さんのオススメの店行きたいです。んー、上手く酌出来るか分かりませんけど、出来なくても大目に見てくれるって事で。」
相手に初めて会った時彼が呟くように願望を吐いていた事を思い出し、思い切ってこちらから提案してみる事にした。提案してみたもの彼がこの話に乗ってくれるか何て分からない。だけど、何となく彼だったら乗ってくれる気がするのだ。あくまでも予測に過ぎないが。だが仮に断られたとしても別に1人で行けばいい話なので支障はない。この提案だって彼女の気まぐれにしかならないのだ。
どう?とでも言いたいのか相手に視線を向ければコテっと小首を傾げた。
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