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- Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.34 )
- 日時: 2016/08/20 16:24
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>33
【御伽 藍羅/東の国の国境付近】
「(おっ...誰か来たぞ。)」
目を凝らし、こちらに向かってくる人影をじっと見つめる。男だ、見たことは無いがあちら側から来たという事は東の国の民であろう。 そう思いながらふいと視線を外し、あくまでも気づかぬふり。こちらから接触を図って面倒なことになっては元も子もない、向こうから話しかけてきてくれるのを願うばかりである。
「はは、気遣い感謝するよ。そうだなぁ、気が向いたらいってみよう。お前さんこそ、これから何処かに行くのかい?」
なにか思案しているな。そう思っていれば声をかけられ、なるべく軽い口調でそう返答をすれば視線を向けた。 見た感じ害は無さそうであるし、自分を見て逃げるそぶりも恐れるような感じもない。 安全だろうと、そう判断をすれば木の上から飛び降りて軽やかに地面へと着地をする。 背中に背負う二本の剣などまるで無いような身のこなし、今なお語り継がれている剣士の動きに無駄はない。
ふわりとそよぐ風に揺れた髪を抑え、目を細めればニコリと笑う。生きているのか、はたまた死んで化けて出てきたのかは分からないが、その表情や仕草は生きた妖怪その物だ。亡霊になんて見えやしない。
「...ほんと、この辺りは昔と何も変わらないね。琥珀と遊んだあの頃のままだ。」
視線を巡らせた藍羅はそう呟いて、懐かしむように穏やかな笑みを浮かべる。もしかしたら琥珀が自分のために残していてくれたのかもしれない、そんなことを考えてその笑みを苦笑へと変えた。もしそうだったとしたら踊りたくなるほど嬉しいが、あまり望む事はしないでおこう。違った時の悲しみが大きすぎる。
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