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Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.35 )
日時: 2016/08/20 23:18
名前: ドロシー ◆zfyqf4IqcA (ID: QY0WTXpS)

前スレ>>80

【西の国 猫又邸付近/猫石 火鈴】

陽斗の曖昧な笑顔と、頭を掻く仕草に少し言い過ぎたかなと思った火鈴は、頬を膨らませるのを止め、何時ものようにふんわりとした笑みを浮かべてフォローをすべく口を開いた。

「分かればいいんだ。私だって陽斗と話が出来なくなるのは嫌だからね」

言い終わった後、フォローというよりも唯の自分の本音になってしまったなぁと苦笑しながら陽斗の話を聞いて、その中の嫌いになるはずがない。という言葉でいつもの様な笑みでなく、小さい子供のような満面の笑みを浮かべた。
勿論、陽斗が言い詰まったのは気付いたし、続けて言った言葉との繋がりがおかしい事にも気が付いた。
けれど、そんなことは今の火鈴にはどうでもよかった。いや、どうでもいいというのは言い過ぎで、ちょっとの興味はあるのだが。
そんなちょっとの興味があっという間に思考の隅に放り投げられるほどに、どうでもいいと言えるほどに、陽斗の言葉は彼女にとってとてつもなく嬉しいものだったのだ。
火鈴はその喜びのままに、猫の尻尾をピンと垂直に立てた。

「うんうん!私も陽斗を嫌いになんてならないからさ!心配しないでよ!」

言いたいことを言って、少し落ち着いた火鈴は、そういえば陽斗がここに来た理由を聞いていないなと思い出した。
そして理由を聞こうとして、何か用事があってきたのならば陽斗から言うだろう、と考えて口を閉ざした。