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Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.43 )
日時: 2016/08/25 13:56
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>40

【御伽 藍羅/東の国の国境付近】


「確かにそれもそうだ。...ふふっ、源じいは勘弁してくれ。外見がどうであれ、年下をオジサン呼ばわりするのは気が引けるよ。俺の事は好きに呼んでくれて構わない。」


ふにゃりと笑えば、握手した方の手を一度握りしめて開く。他人と触れ合ったのなんていつ以来だろうか、すごく懐かしい気がした。いやまぁ、「あんな場所」につい最近までいたのだから、それは同然のことなのか。


上に見られたい訳では無い、というか上に見られることには慣れていない。だから別に年齢がこうだからー、とか何とか言うつもりはなかったのだが、流石に自分より年下をじいさん呼ばわりするのは嫌だった。変なプライドである、これをプライドと読んで良いならばの話だが。


「ならば行こうか。いつまでもこんなに所にいたって、あまり意味は無いしな。」


源一の横を通り抜けて門へと歩いていきながら、何処からともなく聞こえた鈴の音に歩みを止めた。多分今の音は幻、自分の錯覚に過ぎない。それでもやっぱり懐かしくて、戻ってきたのだと実感することが出来る。 髪を揺らす風に目を細め、自然の香りを嗅げば体の内側から震えるような感覚。 懐かしい香り、聞こえた鈴の音だって時期にきちんと聞けるのだろう。


(土産話、沢山あるからな...アイツの驚く顔が早く見たい。)


ここに居なかった__死んだとされる長い時間何をしていたのか、面白おかしく話そうじゃないか。 きっと彼女は怒って、泣いて、最後には笑うんだろうけど。そのコロコロと変わる表情を早く目の当たりにしたい。

鈴の音は聞こえなくなった。くるりと振り向き、源一の目を見れば小さく笑う。早く行こう、そういう藍羅は今にも飛び出したい気持ちなのだ。街がどんなふうに変わったのか、今はどうなっているのか、早く見たくて仕方がない。