オリジナルなりきり掲示板
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.101 )
- 日時: 2016/10/02 23:09
- 名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)
【拙い文章ですが、よろしくお願い致します!!】
【楠木 莉乃/教会】
「とうちゃーく。」
少女は目前にある教会を眺め口を開いた。
辺りは夜も更けているせいかいつもは見えるところもべったりと暗い色を塗られたように見えなくなっている。
いつもは何とも思わない教会の外見も今夜だけはどうも不気味に思えてしまう。
今日は胸元の柄が一発で上手く描けた。だから今日は少女―――楠木梨乃にとって教会に行き、カミサマに祈りを捧げる日になる予定だった。
しかしどうしても抜け出せれない用事ができてしまい明るいうちには行けないままになってしまたのだ。
普通に考える頭が彼女にあれば明日行くだろうが、この頃あまり祈れていなかった分だけ今日という日はとても貴重で大事な日になっている。だからどうしても今日以外考えられなかった。
昼間の教会でさえどこか現実とは違う雰囲気があるというのに夜の教会はどれほど違うのだろうか。そう不安になりながらも彼女の意志は固かった。
軽く深呼吸を何度か繰り返すと音を出さないよう気を付けながら教会の扉を開け中に入る。
自分の足音しか聞こえないいつもと違う教会に警戒しながら少しずつ少しずつ気を引き締めながら進む。
「……カミサマ、夜にお祈りしちゃってごめんなさい。でも私今朝良いことあったからカミサマにも良いことが起きますよーに、ってお祈りしたかったの。」
祭壇の前で何もない空を見上げ嬉しげに微笑むとすぐに片膝をつけ、祈りを捧げるように胸の前で手を組むと頭を垂れた。
朝一番に自分にとても良いことがあればカミサマにも良いことがあればいいと、朝一番にとても悪いことだとカミサマには悪いことが起きないように祈る。
そうやって彼女は心を保って生きている。
「ねぇ、今幸せ?」
そうぼそりと祈りの姿勢を崩さないまま誰に問うわけでもなく呟いた。
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