オリジナルなりきり掲示板

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.114 )
日時: 2016/10/19 18:57
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

【ありがとうございますっ!
あと、ソロでやっているsummonの男性を二人目として投稿したいのですが、よろしいでしょうか…?】

>>113

【楠木莉乃/教会】

「え、うそコスプレだったの?本職の人じゃなく?」

少女の発言に驚きが隠せず莉乃はぽかんと間の抜けた顔になりながらそう言葉を零した。
莉乃の恰好が派手なせいで素行が悪い奴といったような判断されて彼女にとって余計なお世話な面倒くさいことになってしまう事が何度かあった。
そのため見た目だけで判断しないように心掛けていたが、どうも目の前に居る少女は修道服が似合いすぎており、コスプレや変装という意味で着ていると言われるより本職の人が着ていると言われた方がしっくりきてしまい本職だと思っていた。
もし少女が何も言わなければ彼女はこの先一生無神論者のシスターも存在すると勘違いしたままだっただろう。
まだまだだなぁ、と少し悔しくなるがすぐにその気持ちを表に出さないように心の奥に仕舞いこむと、莉乃は少女の言葉に対し深めに頷く。

「オーケー、シスターさんって呼ばせてもらうね。」

通り名、みたいなものだろうか。イレギュラーパレードにはそれで呼んでくれという人が多いから特に驚きはしない。
莉乃にも通り名はあるのだが少女―――シスターにはそれを名乗るより本名を名乗りたかったのでやめておいた。
少し前に知り合いとの会話で、相手のことを深く知りたい時は自分のことも同じかそれ以上のことを相手に知られる必要がある。とか何とか言われたのを思い出したからだ。
名前が聞けなかったのは残念だが、ぽんぽん色んなことを教えてもらえないだろうし名前を聞くのは今回は諦めることにした。
しかしシスターでもないのにシスターと呼んでほしいという人がいるなんて世界は広いと楽しくなる。

そしてもしかしたら、と様々な憶測が頭の中で飛び交う。
初対面の自分には言いたくないのだろうか、言えない理由でもあるのだろうか、名前が嫌いなのだろうか。

まさかシスターは名前を隠さなければならない存在なのかな。

そう考えながら莉乃がもう一度彼女の顔を見てみると気のせいかもしれないが少しだけ妖しさが増しているように思えた。
それと同時にそんな人にほんの少しでも興味を持たれているとは本当に今日はいい日だと嬉しくなった。
夜という時間帯のも相まって普段より心躍り、シスターの問いにすんなりと応える。

「そうだね…私は方針に惹かれたのかなぁ。恰好とか髪とか直す気がないから月下の獣には入れないってのもあるんだけど、どんなに奇抜でも何やっても堂々としてろみたいなところが良いなって思ったの。」

どちらも暖かそうな雰囲気で悩んだのだが自身の恰好なども考えイレギュラーパレードを選んだ。
今でもその選択には後悔はしていないし楽しくやれている。
ただ、月下の獣の人達には迷惑をかけているのでほんの少し申し訳ない気分になる。
しかし、改善しようと思っていないようだが。

そしてシスターの言う“萌黄若菜”という人物について考える。
その人のことは何度かギルドの数名から聞いたことがあり、馴染みのあるような名前だが漠然としか知らないため少し悩んでから口を開いた。

「あと萌黄さんの名前は聞いたことある。その人ってイレギュラーパレードの人だよね?お知り合いなの?」

言い終わった後、ギルドのことを深く理解していない自分が情けなく感じながら、なぜ、何度も機会があったのに深く掘り下げなかったのか、そう自身でも不思議に思った。