オリジナルなりきり掲示板

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.140 )
日時: 2017/03/24 22:06
名前: トキ (ID: hmaUISmg)

>>139

【時間があってもキャラ迷走してたらすぐ書けないと思うんですよ…!なので月無さんはすぐ文章に表せるくらい頭の中でキャラが確立してるんだなぁと思って尊敬してます!わたしなんかラザールのキャラがぶれぶれで(汗)
 マザーグースとか神話とかかっこいいですもんね~(*'ω'*) わたしもちょっと勉強しよう…】


【ラザール=ラグランジェ/街の隅にある古びた時計塔】


 「あっはは! ダーリンったらつれないのー。まあ、いいんだけどねぇ。最終的におれはキミの音楽会唯一の聴衆になれたわけだし。重畳重畳!」

 向けられた無表情にも嫌悪感丸出しの声音にもへこたれる事なく、ラザールは目を細めてからからと笑った。キミがおれを嫌っててもおれはキミが好き。そんな身も蓋もないような信念は今日も今日とてぶれることはなかったようだ。
 それにしても唯一、オンリーワンというのは何事においても気分が良いものだ。ゆくゆくは彼女の中でのオンリーワンでナンバーワンを目指しているが、焦ってはいけない。今日のところはこのくらいの唯一で満足しよう。少しずつ少しずつ、その唯一を重ねていけば何か得るものもあるだろうから。愛しのダーリンの為なら、ラザールはきちんと「待て」が出来る男である。しかし一方で自己アピールにも余念はないが。

 高所故の風に掬われる髪を抑えながら、ため息と共に語られる知識にラザールは驚いて目をぱちくりとさせた。今日は割と、のってくれる日なのだろうか。今までの努力が報われたのか、それともただ単に時計塔から綺麗な夜景を見て機嫌がいいのか。どちらにせよ嬉しい事に代わりないので、おバカさん呼ばわりにも花の飛ぶような笑みで返す。
残念ながら、彼女が自分に視線を向けていた事は気づいていない。


「ふふ、あぁ、マザーグースね! 知ってる知ってる。…というか、これまた随分とおれにお誂え向きな歌だねえ? それ。
じゃあおれは、“ Come hither, sweet robin(おいで 駒鳥ちゃん)”…とでも返しておこうかなー」


 ラザールは笑みをより一層深めると、自身が知る歌の一節を、わざと彼女の耳元で囁くようにして歌った。