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>>49

【了解致しました。かなり変わっている子ですが宜しくお願い致します。】



【今和泉 京花/街の中央にある公園】

「むー、つまんない。誰でもいいから手合わせしてくれる人いないかなあ」

むすっとした表情を浮かべぶつぶつと文句を言いながら京花は街の中を詮索するように歩いていた。流石に夜と言うこともあり人らしき姿は見受けられない。それ故にこの現状は彼女にとってはつまらなく退屈でもあった。

一つ溜め息を溢してはいつも通りの道を歩き公園へと足を進める。理由は単純かつ明確で公園なら誰かしら一人は居ると思ったから。彼女にとっては其だけである。誰でもいい誰かしらと手合わせさえ出来れば満足である。其が仲間で有ろうと、一般人であろうと彼女にとっては関係ないのだ。
そう思っているうちに目の前に見慣れた公園が視界に入る。一歩中に足を進めればベンチに腰を掛け座ってる人物が目にとまった。

「（嗚呼、あれは確か。雨水君だったかな。まあ、この際だからどうでもいっか）」

相手を遠目で確認し終われば後ろに生えている茂みに身を潜めゆっくりと足音を立てないように相手へと近づく。丁度真後ろに着いたと同時に茂みから身を乗りだしては相手の両肩に手を置いた。

「ねえねえ、こんなところで君何をしてるの？良かったら、遊んでくれないかなあ。今、僕とっても退屈で暇なの」

赤い目を爛々と輝かせ、口許にはしっかりと笑みが浮かんでいた。