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Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.63 )
日時: 2016/09/03 18:14
名前: 月無 (ID: ySW5EIo2)
参照: 魔女達なら...っ


>>61

【雨水 嵐/街の中央にある公園】


「あはは、その気持ちはわかりますよ。あそこはぶっ飛んだ人が多いですからね。遠慮してしまうのも無理はないと思います。」


そう言葉を返しながら、「アンタも似たようなもんだろ」と言う言葉を飲み込む。言っていいことといけない事の区別はついているし、何より「好青年」という仮面を自ら脱ぎ捨てるのは得策じゃない。 相手に媚を売るわけでも、懐に入り込もうとしているわけでもないけれど、何かとこちらの方が便利なのだ。世の中、印象が良い方が生きていきやすい。

転ぶために足払いをしたのだからそう言われても、そう思いながらもくるりと振り向いて自分の後にバク転で着地した相手をほんの少し見つめる。
綺麗だと、純粋にそう思ったのは内緒だ。手合わせにより興奮しているのか、はたまた月明かりが錯覚させているのか。その辺りはよくわからないけれど、あの人には敵わないなと思うあたり、初恋をまだまだ引きずっているのだろう。とっくの昔に諦めたはずなのだけれど、どうにもこの感情を消し去ることは無理らしい。


「っと...いやぁ、まさか受け止められるとは。さすがリーダーですね、お見事です。...だからと言って負けを認めることもないですし、心が折れる訳でも無いんですけどね。俺の周りには化け物みたいなのがうようよ居ましたから。」


斬撃を受け止められ、軋む剣の音を聞きながら少し驚いたような声を出した後に楽しげに笑う。 少し想定外__という訳では無いが、やはり目の当たりにすると驚くものがある。男女の力の差はどうしてもあるから、こうやって受け止められるのは関心深い。


「まぁ、イイじゃないですか。手合わせに付き合っているんです、俺の話に付き合ってくれたって言いでしょう? 何より、知っているのか知らないのか気になるんですよ。どうする、という訳ではありませんが...そうですね。間違った認識をしているのなら、それを正すのが俺の役目ですので。」


嵐も、事の真相を明確に把握している訳では無い。ただ一言、「そんなの有り得ねぇ」と言った親友の声からして、政府の発表は間違いなのだろう。 生き残りにそれを聞くのは流石に酷すぎて、わざわざ膿んでいる傷口を掘り返そうとは思えなかった。そこまで非道でも、悪魔でもない。

だから彼女が何かを知っていればそれを聞こうと思ったし、知らずに政府の発表を信じているのなら少し正そうと思っただけだ。自分の知人たちが間違った認識によってスパイ容疑をかけられ5年、今では指名手配されている彼らの身を案じるぐらいには情がある。



「それで、ホントの所どうなんですか?」