オリジナルなりきり掲示板
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.70 )
- 日時: 2016/09/06 19:18
- 名前: 月無 (ID: mXDJajPZ)
【はい、了解いたしました。お待ちしておりますね。】
>>69
【雨水 嵐/街の中央にある公園】
「世の中、どうなるかはわかりませんしね。俺は流れに身を任せてここに居るので、この先も政府に所属しているかは定かではありませんが。 あはは、それは良かった。それが聞けて安心しましたよ。」
剣先を向けられても大して怯む様子もない。彼女の言葉が本心か嘘かなんてことはわからないが、どちらにしろこちらが不利なことには変わりない。「女性だから」と言うのも本気を出せない理由の一つではあるが、そんな隙を突かれたら命がいくつあっても足りないためあまり気にしないようにしている。一番の不利要素は何故か彼女に惹かれている事だ。
恋愛感情か__否、それはないと思う。あの頃あの人に抱いたような感情は、生憎目の前のリーダーには持ち合わせていない。
笑うリーダーを見ながらそんなことを思っていれば、不意に震え始めたためどうしたのかと少し心配になる。なにか病気持ちだったりしただろうか、知る限りでは彼女は至って健康体だったはずなのだが。
真面目に心配をして声をかけようとした矢先、真っ赤な顔が見えて口を噤む。嗚呼そういう事か、それならば震えた理由も分かるし特に心配することもないであろう。我ながらもう少し動揺した方がいいのではないかとか、客観的に自分を見てそう思えばその思考にすら苦笑した。
「それは怖い、言う通り黙っておきましょうかね...あぁ、でもそんなことをしたらリーダーと話せなくなってしまいます。 それは嫌なので、必要最低限の事は話させていただきますね?」
いつも通りを心がけて口元に笑みを携えれば、指の間で飛んできたナイフをキャッチしてクスクスと楽しげに笑う。髪留め型のナイフとは面白い、何度か見たことはあるが自分が標的になったのは初めてである。
「それは困りますね。リーダーには血の通った人でいてもらいたいです。」と当たり障りのないことを言えば、ナイフになった髪留めを元に戻して邪魔になるためポケットにしまった。あとできちんと返しておこう。
「まぁ、あまり知られていいことでもないでしょうからね。上層部の方も、念入りに隠蔽したりしているんでしょう。」
謝られて少し目を開けば、クスリと笑ってそう返答する。上の考えることはよくわからないが、どうせ良からぬことをしているのだろう。いつの時代も、上に立つものが力を握り好き勝手にやっているものである。指名手配されている知人たちよりも、よっぽど犯罪者らしくはないだろうか。
情報の流出については自分もよく分からない。自分以外に政府関係者がいたか、繋がりのある人物が居たか。居なかった、とは断定できないため何も言わずに口を噤んだ。憶測だけを言っていては、リーダーの頭を混乱させてその苛立ちを増加させるだけである。
「んー...追っているといえば、そうなのかも知れません。理由と言われても、そんなに大それたものでもカッコイイものでもありませんよ。ただあの人が、何を思いあの場にいたのか知りたいだけです。それさえわかれば何もする気はありませんよ、俺に出来ることなんて限られていますからね。」
くるりくるりと刀を回し、珍しく自嘲気味な笑みを浮かべれば掌に視線を落とす。何もできなかった、弱くて哀れで惨めな自分。ゲームに参加することも、彼女や親友を助けることも、力になることだってできなかった。所詮は部外者、あの輪の中にはいつまで経っても入れないのだ。
「力があれば、何か変えられたのかも知れませんけど...」
今更言っても遅い事ですよね、そう言って顔を上げればすぐにいつもの笑みへと戻した。
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク