オリジナルなりきり掲示板
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.72 )
- 日時: 2016/09/19 17:36
- 名前: 月無 (ID: wIAOO7NO)
- 参照: http://先にこちらから。
>>71
【魔女(猫舞 今宵)/街から少し離れた森の中】
夜の森に響く大きな音に、女は歩みを止めて後ろを振り返る。夜闇に溶けてしまいそうな黒いローブをふわりと揺らめかせ、猫のように細めた目を光らせる姿を「魔女」と形容する人もいれば「黒猫」と形容する人もいるだろう。 どっちみち不吉な存在と思われるであろう女__猫舞 今宵は僅かな迷いの後来た道を戻ってゆく。 自分の家とは少し離れた所から聞こえてきた謎の音に、何となく嫌な予感がしたのだ。
物騒な輩が街に来たと、そう聞いたのは当分前の話。実際に姿を見たことは無いが、主要である上五人の写真は見せてもらったから顔は覚えている。もしそいつらだったらどうしようと、そう思いながらも特に焦ったりはしていない。戦闘になったところで、負けるなんて思ってはいないのだ。元「月下獣」のマスターの右腕、なおかつ昔は重宝されていた「異名持ち」。調子に乗っていたり自身の力を過大評価している訳ではなく、ただ素直に負ける未来が想像出来ないだけ。
「......めんど、くさい。」
ポツリ、そう呟けば小さな欠伸をして目を擦る。寝れない日々がこうも辛いとは、五年前は思いもしなかった。当然のように隣にあった温もりがなくなるだけで、体が冷えてしょうがないのだ。
とりあえず誰か確認して、問題なさそうなら帰って少しでも寝よう。そう思いながら人影が視界に入れば、立ち止まってローブを深く被り直す。濡れ衣だとはいえ、今の今宵は指名手配犯である。むやみに顔を見せることも、他人と接触することも宜しくない。
「(男...あぁ、この前、写真で見た顔。...「創造の赤」だっけ。)」
月明かりに照らされた顔を見て思い出せば、その後倒れた木々に目を向けより一層目を細める。多分、剣の稽古とかそんな類のものをしに来たのだろう。別にするなとは言わないが、やるならば何処かの区間でやって欲しいものである。 木々が倒れれば森の薬草に影響が出る、それは死活問題なためできればやめて欲しい。
仕方が無い、そう思いながらもわざと音を立てて視線をこちらに向けさせる。男の所属するマフィアという組織がどんな目的で動いているのかは知らないが、利害が一致するようであれば交流をしておく方が良い。いつかの日のために、使える駒を増やしておくことも必要だ。
「マフィアのボス、「創造の赤」...ノア=ルーカス=オリヴァー...合ってる?」
揺れるフードの中から相手を見つめれば、微かに首を傾げて相手の返答を待った。
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