オリジナルなりきり掲示板

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.73 )
日時: 2016/09/20 07:41
名前: 月無 (ID: wIAOO7NO)

【雨水 嵐/街の中央にある公園】


「期待に応えられず申し訳ありません。「危機的状況」には体と心が慣れてしまっていまして。あまり驚いたりすることがないんですよね。」

手を上げて少し笑うのを珍しそうに見ながら、クスクスと声を漏らして剣を鞘へと収める。向こうに戦う気がないのであれば、これ以上自分が剣を向ける必要性もない。彼女を満足させることが出来なかったのは些か申し訳ないが、慣れてしまっているものは仕方が無いのだから許して欲しい。


「思っておりますよ。唯、冗談に聞こえてしまうだけです。そうですか?話せなくなるのは、あまり良いものではありませんよ。言葉が伝えられないのは、想像以上に辛いものですからね。」


笑をやめ、目を細めれば不意に視線を外す。喋れないのは、言葉が伝えられないのは辛くもあり怖くもある。まぁ、それを彼女に伝えたところでどうにもならないし、同意するかも微妙な所であるが。何となく口から漏れた言葉に意味が無いと思いながら、ふっと笑を漏らしてまた視線を向けた。


「人間、何処か周りとは違うものですよ。...あぁ、それはすいません。まだ手合わせを続けるのなら、邪魔になると思いまして。きちんとお返し致しますよ。まぁ、上には上なりの考えがあるんでしょうけどね。俺には分からないことだらけですよ、あの人たちの方がよっぽど罪人らしい。」


怒るような言葉に苦笑を浮かべれば、またポケットに手を突っ込んで髪留めを取り出し、それを京花へと投げ渡す。雑な扱いだがそれが一番手っ取り早いし、彼女も投げていたのだから文句はないだろう。そう思いながらも、自身の政府へと思いを述べれば「内緒にしてくださいね」と付け加えた。言うことなんてしないだろうか、念のための保険である。


「ふふっ、ありがとうございます。そう言って下さると安心しますよ。別に、お礼を言われるようなことを話したつもりはありません。アレはあくまでも俺の独り言なので、お気になさらないでください。」


ほんの少しばかり柔らかな微笑を浮かべれば、騎士のように綺麗な一例をして京花を見つめる。その人間に淀みはなく、なさすぎて逆に作り物めいていたが、この暗闇でそれがわかる人など居ないだろう。