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>>93

【いえいえ、大丈夫です！了解しました、宜しくお願いします^^
　うわわあああありがとうございます…！？ えっ、めっちゃ嬉しいです！ そうですね、所属は特に考えていないのですけれど、執拗に絡んでくるラザールに引き気味な子だったりすると絡みがすごく楽しそうです…！ 押して押しまくります(笑) もしくは、逆にすごく受け入れてくれる子だとまた違ったラザールが出来るかな、なんて思ったり…しますけれど！ お相手を作って下さるだけで嬉しいので、月無さんの作りたいように作って下されば！合わせますので！！】


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【ラザール＝ラグランジェ/マフィア本部自室→二階バルコニー】


「……頭、痛い」

　ずきずきと鈍痛を齎す頭に軽く手を当て、静寂が包む室内にぽつりと寂しく独り言を吐いた。今日のターゲットは特に多く、敵対勢力の人間の近辺を徹底的に洗い上げた。…一日に三十人は流石にきついよ、ボス。今度から受ける仕事は選ぼうと深く心に刻んでベッドに身を投げた。
　報告書は明日でいいだろう、もう夜だし、疲れたし、頭が回らない。だらしなく寝転びながらループタイを外し、ベストも脱ぎ捨てる。そのまま暫くごろごろ転がっていたが、本当に調子が悪いのか一向に頭痛が治らない。いっそ眠ってしまえばこっちのもの、と目を瞑っても見たが眠気すらない。その上、心身の疲労からかいつにも増して愛に飢えている気がする。人肌が恋しい。
　はあ、と深いため息を吐くとのろのろと起き上がり自室を出た。休めも眠れもしないなら、いっそ夜風にでもあたって頭を冷やして、まだ見ぬ愛しの人にでも思いを馳せよう、そんな心づもりで。

　バルコニーまで出ると先客の姿が目に映った。自分の瞳の色と似たラベンダーの髪が夜風に揺れている。普段の服装ではなくワンピースを着ているところを見るに風呂上がりだろうか。
　疲れで歪んでいるであろう表情をいつもの人好きのするものに変え、努めて明るい声色を作り、後ろ姿に声をかけた。

「こんばんはー、ルナ。お風呂上がりかな？そんな薄着じゃあ風邪引いちゃうよ、最近夜は肌寒いんだから」

　言いつつ、彼女の隣をとり手摺りにもたれかかると、何か羽織れるもの持ってればよかったんだけど、と付け足す。ベストとフードマントも部屋に脱ぎっぱなしである。間の悪さに苦笑いを浮かべつつ、程よくひんやりとした夜風に目を細めた。