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Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.38 )
日時: 2016/09/19 18:51
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)


【もしも絡みにくい、などのご意見があれば変えますので遠慮なく言ってくださいませ!】

>>33

【初瀬 月下/自身のクラス→演劇部の部室】


部室のある教室へと向かいながら、少年は今からの騒ぎに苛立ちを募らせる。新しく入ってきた新入部員は予想より多く、また演劇部内には個性的な人間が多い。結論をいえば騒がしいのである、頭が痛くなって行きたくなくなってしまうぐらいには。
ならば行かなければいい、そうは思うが立場状それは出来ない。副部長にすべてを任せるのは、自称クズのこの男でも悪いと思ってしまうのだ。

「あーっ...なんで僕が部長なんか...。こんなクズにそんな大層な役割似合わないでしょ。」

二年に上がると同時に(実際は一年の後半ぐらいでなのだが)部長を任されたのはある意味奇跡である。普通ならば次期三年生である二年がするものだが、今回は異例だったらしい。「生徒会長の弟」「異様な風貌と性格」が目についたのはもちろん、その演技力とストーリ構成、演出力も認められたがゆえのもの。本人自身それを否定しているものの、現三年生から陰湿ないじめや文句がないのはそういった実力が認められているからだろう。
何にせよ、この髪の長い陰湿そうな少年__初瀬 月下は今の立場に嫌気がさしつつある。人の前に立つのは嫌いだし、教えることだって得意とは言い難い。あくまでも「演技をする時は自分ではない」から舞台に立てるのであって、演技をしない時は人の目線すら怖いのだ。そんな人間がなぜ部長なのか、本人は未だに納得ができないでいる。

トントンと階段を上がり、演劇部と書かれたプレートがかかっている教室の前で歩みを止める。中から声は聞こえてこないから、まだ人はいないのかもしれない。そう思いながらも扉に手をかけてゆっくりと開けた。

「...ちはー。」

さて誰かいるだろうか。演劇部員らしからぬ小さな声で挨拶をすれば、前髪の隙間から部室内を見渡した。